概要
100余年前、ある惨劇に巻き込まれたことで、罪を背負い、不老不死の身体に魂を共有することとなった3人が、魔法という力と仲間達を得て、惨劇を起こした者との闘いに身を投じていくバトルファンタジー。章仕立ての長期に渡るストーリーと、ギャグありシリアスありバトルありのバラエティーに富んだ内容が特徴。
漫画雑誌『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス刊)にて長期にわたって連載されているが同原作者のアニメ化作品『バンブーブレード』内でアニメ映像(劇中劇)が流れた以外、目立ったメディア展開は行われていない。
ゼロクロイツ編終了後、続編の連載が長らく途絶えていたが、連載の場を講談社刊行雑誌「月刊モーニングtwo」に移し、新章「神無き世界の魔法使い」編が2018年よりスタートした。
あらすじ
辺境の村に住まう少年、御風は「とんでもない脅威」に突如襲われた村を救ってもらうため、はるか東の絶壁に住むという『不老不死の 3人の魔法使い』を訪ねる。そこで出会った魔法使いの1人、アクアに実力を認められ共に村へと向かうが、その途中、不死であるはずのアクアは、些細なきっかけから突然死んでしまう。
すると死んだアクアの体は瞬く間に全く別の人物、ティトォへと「存在変換」する。彼らは1つの身体に3つの魂を共有し、死ぬたびに魂が入れ替わることで、生き永らえ続ける存在であった。
彼らは自分達を罪人と呼び、大地を滅ぼさんとする「女神」を倒し、自分らが犯した罪を償うために、100年以上の時を生き続け、そして死に続けていると語る。
程なくして、「女神」の配下を名乗る者がティトォの前に現れる。ここに不老不死の罪人達と女神との、大地の存在を賭けた戦いが、100余年の時を越えて始まった。
マテリアル・パズル
『月刊少年ガンガン』2002年2月号より連載開始、2007年7月号で一旦区切りをつけている。単行本は全20巻が発売中。
1巻〜8巻(1話〜43話)が第1章『大陸の魔法使い達』、9巻〜20巻(44話〜124話)が第2章『眠れる城の王子様』と分かれている。
連載最終話、続きの第3章『煌めきの少年』を飛ばし、最終決戦から2年後を描く第4章『神無』を2007年末〜2008年初冬より連載開始と告知したが、その後外伝の連載を経て、第3章の一部である『彩光少年』、そして『ゼロクロイツ』の連載が開始され、『神無』はゼロクロイツ終了後も、連載開始時期は未定とされていた。
2018年1月頃に電子書籍を介して連載再開されるとの情報が流れたとの事。
マテリアル・パズル 彩光少年
『月刊少年ガンガン』2008年7月〜10月に掛けて短期集中連載された。全4話。単行本は2007年8月より掲載された外伝も合わせて全2巻が発売中である。
第3章『煌めきの少年』で描く筈だったTAPと女神達の最終決戦の一部が描かれ、衝撃的なラストで幕を引いている。
マテリアル・パズル ゼロクロイツ
詳しくはこちらを参照。
マテリアル・パズル〜神無き世界の魔法使い〜
月刊モーニングtwoにて2018年5月から連載スタート。土塚本人が作画を担当しており、彩光少年から数えて10年ぶりの本編再始動と言える。