星野鉄郎
ほしのてつろう
解説
CV:野沢雅子
地球で生まれ育った少年で、原作とTVアニメの年齢は10歳。好物はビフテキとラーメン。
機械の体となった人間が世界を支配し、生身のままの人間は虫けら同然の扱いを受ける未来の地球を舞台として、物語は始まる。
鉄郎は両親と貧しくも幸せに暮らしていた。しかし父は人間が自らを機械化することに反対したために殺され、母もまた、その美貌から機械伯爵に目を付けられ、人間狩りの獲物として射殺され、剥製にされてしまう。
今わの際、母は「999号に乗れば、高価な機械の体をタダでくれる星に行ける。強い機械の体を手に入れて、自分たちの分まで長生きして」と言い残した。降り積もる雪の中、悲しみに浸る暇もなく、生き延びるために鉄郎は歩き続けるが、やがて力尽きてしまう。
死んだと思っていた彼は、若き日の母に生き写しの美女、メーテルによって救出され、蘇生する。集音機の使用中、母子の会話を偶然傍受したという彼女は、自分の旅に付き合ってくれることを条件に、999号のパスをくれるという。
回復した鉄郎は機械伯爵に復讐を果たし、剥製となった母に約束を果たすことを誓って、伯爵の館に火を放つと、メーテルとともに999号に乗り込んだ。
機械の体を手に入れ、永遠の命を得る事を目的として旅を続ける鉄郎だったが……
劇場版
年齢は15歳に設定変更された。
口元が引き締まり、やや…ってゆーかメッチャ男前に成長している。特徴として団子鼻は健在。この鉄郎を描こうとしてハーロックになってしまった人はここに注目しよう。また、不意を突かれるなどして両目が見える状態の気の抜けた表情になると10歳時の面影も出てくる。
母を亡くした10歳時の回想シーンでは原作・TV版と同じ姿をしている。
劇場版で鉄郎を成長させた理由について、松本零士先生は、「身長がメーテルの腰の辺りまでしかなく、大スクリーンで2人が並ぶとバランスが悪いから」とコメントされた。一方スタッフは、メーテルとの恋愛関係、ならびに二人の別れとなるキスシーンを描くためには、鉄郎の年齢を引き上げる必要があったと説明している。