ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

概要

ジュラシック・ワールド』に登場する雌のヴェロキラプトルで、ラプトル四姉妹の長女。体には青銀色の模様があるが、これはノドグロオオトカゲとナイルオオトカゲのDNAを組み込まれて誕生したためである。

本編で最初に登場した恐竜は、彼女たちラプトルである(実際本編に最初に登場したのは、今作の表向きの目玉で、キメラ恐竜であるインドミナス・レックスであるが、堂々と姿を現したという意味では、ブルーたちが最初である)。

前3作に登場したヴェロキラプトルに比べ、彼女たち4姉妹は遺伝子操作と戦闘訓練によって戦闘能力が高い。中でも彼女は妹たちよりも強く、かつて三女のエコーとの戦いに打ち勝ってリーダーの座を手にした。

孵化した頃から本作の主人公オーウェン・グラディに育てられており、オーウェンにとっては実の娘と同然の存在である。彼女自身もオーウェンに対しては妹たちよりも深い信頼と愛情を寄せている。とは言え、さすがに人間とは勝手が違うために、オーウェンは彼女の立場が自分よりも下であることを示すため、餌である肉を与える時は彼女には最後に与えている(ちなみに肉を与えられるのは、末妹のチャーリーから彼女まで、一言で言えば「下から順」となっている)。

なお、ブルーたちラプトルは、その戦闘能力や命令を理解する知能の高さを、恐竜を生体兵器として利用しようと目論むインジェン社のホスキンスに目をつけられていた。

劇中での活躍(ネタバレ注意)

ある晩、脱走した凶悪なハイブリッド種インドミナスに対する駒として、他の姉妹共々討伐作戦へと駆り出された。しかしインドミナスにはラプトルの遺伝子も組み込まれていたため、無理矢理駆り出されてストレスを溜めていたブルー達は、インドミナスと会話の後、人間たちから銃撃され、反撃として人間を襲い始めた。

末妹のチャーリーを殺害した隊員を含む多くの討伐隊員を返り討ちにしたブルーは、育ての親の一人であるバリーにも襲いかかったが、オーウェンが囮となったためそちらに対象を切り替え、一度はまかれるものの逃亡の末パークのメインストリートに辿り着いたオーウェン達と再び相対し、同じく追ってきたデルタ、エコーと共に取り囲むがオーウェンの静止を聞き入れ、インジェン社に取り付けられたヘッドギアを外してもらい和解した・・・のも束の間、そこにインドミナスが現れる。ブルーはインドミナスに対して威嚇したことでその怒りを買い、前足の一撃で吹き飛ばされた挙句建物に叩きつけられ、動かなくなってしまう。

残ったデルタとエコーがインドミナスに挑むも力及ばず殺され、切り札として解き放たれたティラノサウルスのレクシィも前足による執拗な攻撃の前に倒れてしまい、あわやとどめをさされそうになったまさにその時。

ラプトルの鳴き声が響いたかと思うとインドミナスに飛びかかるブルーの姿があった。彼女は死んでなどおらず、気を失っていただけだったのだ。図らずもレクシィが反撃に転じる糸口を作り、以後は共同戦線を展開。2体の攻撃の前にインドミナスはパークの湖の側に追い詰められ、そこから飛び出してきたモササウルスの一撃によって最期を迎える。

インドミナスが倒された後、レクシィが自分に一瞥してその場を去っていった後にブルーはオーウェンの方を見つめるが、オーウェンはそれに対して黙って首を横に小さく振った。ブルーはそれを見ると、何処かへと走り去っていくのだった・・・。

悲劇のヒロイン?

インドミナスとの会話のシーンは「インドミナスに懐柔された」という風に解釈されがちだが、実は彼女たちはインドミナスに寝返っていない。

インドミナスの懐柔を受け困惑した彼女たちは、オーウェンの指示を確認するために振り返ったのだが、人間側が彼女たちに発砲した事に驚き反撃してしまったのだ。

この伏線は前半、警備員がラプトルを銃撃しようとした時、オーウェンが「銃撃すると信頼が崩れる」と言って制止するシーンで示されている。

ラプトル4姉妹は人間に反撃した後も、オーウェンだけは襲ってない。チャーリーもオーウェンを見て攻撃止めている。

劇中では最後まで生存したものの、インジェン社に兵器として利用され、事件の渦中で姉妹を3頭とも失い、最終決戦の後にオーウェンとも別れたことで孤独の身になってしまった。

健気にオーウェンに尽くしながらも、不幸な目に遭ってしまっている。

そのような点からある意味、悲劇のヒロインの代表とも言われる。

関連記事