概要
『NARUTO -ナルト-』に登場する血継限界のひとつ。
水遁と土遁、陽遁の3種類の性質変化を持つチャクラを組み合わせて使用する。
他の性質変化と異なり「生命体」を発生させる、つまり形に命を吹き込む「陽遁」の亜種系である。
また、三つの性質変化が合わさっているとも言えるため、実情としては血継淘汰に近い。
木遁系の術の使用は、初代火影・千手柱間の細胞を埋め込むことで使用可能にもなる。しかし、この方法では相応のリスクもあり、柱間細胞への支配力が落ちた場合は細胞に肉体を乗っ取られる危険性がある(アニメでは木遁を復活させる実験により、多くの死者を出したため禁術に指定された)。
千手一族の血継限界とされているが、作中では千手柱間以外に先天的な使用者は存在せず、実質柱間の固有の術となっている。
術
木遁の術
樹木を自在に操る。地面や腕、掌から角材状の木を出現させるなど、様々に応用できる。
木遁・木分身の術
木でできた分身を作る。他の分身と違い細胞を元に作られており、十分な攻撃力・防御力・耐久性を持つため単身で戦場に送られることもある。
また人型のみならず、種子状に変化させることで発信機となる。
見分けられるのは写輪眼のみと言われるが、実質うちはマダラの写輪眼でしか見分けられない。
影分身と異なりオリジナルと常にリンクしているため、相互にリアルタイムで情報のやり取りが可能。
木遁・挿し木の術
敵に先の尖った鋭い枝を投げつけ、当たると同時に印を結んで一気に枝分かれさせ、串刺しにする。または、敵に槍投げの要領で投げて直接突き刺す。
木遁・四柱家の術
何も無い野原に巨大な一軒家を創造する。野宿の際などに用いる術。
木遁・連柱家の術
一度に何軒もの家を作り出す。使用するとチャクラを多量に消費する模様。崩壊した里を復興させる際に使用。
木遁・四柱牢の術
地中から多数の角材を生成させ、瞬時に牢屋を形成する。
木遁・樹界壁
大木を幾重にも組み合わせて壁をつくる。
木遁・樹縛栄葬
木の根を敵の足元から成長させて身動きを取れないようにし、さらに成長させて圧死させる。最終的にその木は一本の大木へと変化する。
木遁・大樹林の術
腕を巨木へと変化させる。高速で伸長し、先端は杭のように枝分かれを起こすため、敵を拘束したり、串刺しにすることもできる。
木遁・大槍樹
地面から先端のとがった大樹を出現させて複数の敵を同時に貫き、また圧殺する。
木遁変化
樹木を自分の身にまとい、他者に化ける。一般の変化の術と違って自身が攻撃されても防げる性能がある。
木遁・黙殺縛りの術
腕から木をロープのように伸ばし、敵をグルグル巻きにして動きを封じる。
木遁・木錠壁
シェルタートンネルのような、木製の半ドームを形成する。敵の攻撃や爆風を防いだり、敵の逃走を少しでも遅らせるために用いる。
木遁・榜排の術
人型のドームを出現させ、内部に入ることで爆風等から身を防ぐ。
尾獣の攻撃を受け流すための防御術であり、性質上封印術に分類される。
木遁・皆布袋(ほてい)の術
地中から幾つもの巨大な木の手を出現させ、敵を捕縛する。
木人の術に比べて発動スピードが速い。
作中では腕のあまりの大きさと数で、地形が滅茶苦茶になった。
木遁・木龍の術
象のような鼻を持つ巨大な木製の龍を作り出す。
チャクラを吸収する性質を持ち、尾獣を完全に押さえつけられる。
チャクラを吸収すると木龍の身体から木々が発生して成長する。
チャクラ吸収の理論は木遁秘術・樹界降誕に記載されている『チャクラを生命の源として巨大な樹木を生成』を術者ではなく、捕縛した敵のチャクラを利用して強制的に生命の源に変換しているからである。
因みに輪廻眼・餓鬼道の封術吸引すら無効にする何かおかしいくらい強力な術でもある。
もっとも、アレは我愛羅の砂のような「物質による術」は防げないので当たり前か。
木遁・木人の術
巨大な木製の人型を作り出す。
千手柱間の使用するものは仁王像に似た姿のうちはマダラの完成体須佐能乎と同等の巨人であり、九尾の尾獣玉を相殺できる異常な耐久力を持つ。木龍の術と併用されることが多い。
木遁秘術・樹界降誕
柱間の切り札の一つ。
木遁と言えばまずコレ。
チャクラを生命の源として巨大な樹木を広範囲に発生させ、密林を作り上げる。
それらを意のままに操ることで、攻防や敵の捕獲、足場を作るなどの汎用性に優れる万能の術。
木遁・花樹界降臨
地面から木の根や茎を成長させて周辺を巨大な樹木が無数に絡み合う地形に変え、巨大な花を咲かせる。
花から発生する花粉を吸うと身体が動かなくなる。
ただし即効性がある代わりに継続性はなく、花粉がなくなると効果も消える。
仙法木遁・真数千手
木で出来た超巨大な千手観音を出現させる。
周辺の地形よりも巨大で、尾獣と同サイズの木人が頭の上に乗るほど。
無数の手から凄まじい拳撃を繰り出す「頂上化仏」を使う。
攻撃後、背の無数の腕は取り外して身軽になれる。