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アポロン(サガ2)の編集履歴

2018-08-12 15:17:04 バージョン

アポロン(サガ2)

あぽろん

スクウェア・エニックスのコンピュータRPG『Sa・Ga2秘宝伝説』『サガ2秘宝伝説GODDESS OF DESTINY』の登場人物。メイン画像はオリジナル版。

概要

古き神々が滅んで以来、その遺産である秘宝を用いて強大な力を得た「新しき神」の1人。神殿を持ち、温厚な性格でパーティを出迎える。

経緯 ※ネタバレ含む

  • 第4世界にあるアポロンの神殿で主人公たちを出迎えるのが初登場シーン。同じく新しき神を名乗っていたアシュラを倒したお礼に、持っていた秘宝を主人公へプレゼントする。既に十分な力を持っており、それ以上の力はいらないというのが理由だった。実際、周囲からも慈悲深き神として慕われている。
  • この時彼は、主人公たちに謎解きを提示する。それまでの世界では基本的にシンプルな戦いがメインだったが、「土の中で風が吹く所」「水の中で炎が燃えている所」「明るい闇がある所」という3つのスポットに行くよう紹介される。こうしたアプローチをしてくる主要人物はシリーズの中では珍しく、まして初対面においてはシリーズ初であった。
  • これで主人公とのやりとりが終わりかと思いきや、第6世界を越えた次の世界に再び登場し、主人公へドラゴンレースへの参加をもちかける。全世界から秘宝を狙った強豪が集まったこの大会は、騎乗用ドラゴンに乗って敵と戦いながら、待ち受ける強敵が持つ秘宝を手に入れるという、レースとは名ばかりのバトルロイヤルだった。既に多くの秘宝を集め、残りの秘宝も狙って旅をしてきた主人公にとっては願っても無い話だったが、レース後の彼の態度は、初対面とは違った印象を持たれるものだった。
  • 主人公たちが秘宝集めを大詰めにした第9世界で、三度彼は姿を現す。そして、唐突に本性を見せ始めた。秘宝を全て集めるのが目的だった彼は、自身の手下である「アポロンのしもべ」を呼び出し、力ずくで主人公の秘宝を奪おうとする。

はかったな たいさー

▲背後に居る赤い鳥がしもべである。リメイク版では青色に変更された。

  • これを倒す主人公だったが、彼は既に次の手を打っていた。これまでの世界で主人公が出会った主要人物全てを人質に取り、ついに76個の秘宝を奪い去った。77個集めれば女神の像になるという秘宝を使い、真の神になるべく全秘宝の力を使うため、1人中央神殿へと去っていく。今まで主人公に協力するフリをしていたのも、後で全てを奪う為に、秘宝を1箇所に集めさせるつもりだったのだろう。ドラゴンレースも、世界中の強豪が集めた秘宝を勝者が総取りする仕組みになっており、考えてみれば彼にとってこれほど都合の良い大会もない。
  • そんな彼も、たった1つだけ詰めの甘さがあった。秘宝が77個で構成されているという話は、新しき神に対抗する組織であるガーディアンがばら撒いた真っ赤な嘘だった。そして、世界に散らばった秘宝の数をサーチする探知機になっている秘宝「精霊の鏡」は、主人公が幼い頃にガーディアンである父親からもらっていた。つまり、主人公たち以外は、誰も本当の秘宝の数を知らなかったのである。そして、長きにわたるガーディアンの活動によって、アポロンも秘宝が77個しかないと完全に信じきっていた。アポロンは、主人公から奪った精霊の鏡を使って秘宝の数を確かめるという「念押し」をしなかった。それが、彼の運命を破滅へと追いやる決定的な原因となった。
    • 唯一神になろうとするほどの力を手にした彼が、力ではなく知恵によって破滅したのは、中々に皮肉のきいたエピソードでもある。
  • 最後の秘宝「女神の心臓」の存在に気づかぬまま、77個の秘宝の力を使い、爆発的な強化を自らに施す彼。主人公たちがようやく追いついた頃、すでに秘宝は効果を現そうとしていた。秘宝の1つ「イージスの盾」で身を守りながらその時を待つ。そして主人公たちがよほど極端に強くない限り、あるいはリメイクでは確実に、彼は秘宝の力によって変身を遂げる。

Sa・Ga2 アポロン(変身後)

▲強靭な筋力を持ち、派手な鳥のような格好に変貌した姿。リメイクでも大部分は変わらず。

  • その力は今までのボスキャラクターとは比較にならない強さで、無属性の「正宗」と全体魔法の「フレア」を交互打ちするという、単純ゆえに小細工一切なしの純粋な強さを持つ、作中屈指の強敵である。ターン経過やダメージによってイベントが発生して勝利することもできるが、必要ターン数は21ターン、削らねばならないHPは25000(リメイクでは40000)の約半分であり、どちらにしても容易ではない。
  • 戦いの前に、主人公の父親は、秘宝を使うことがあまりにも危険であると何度も忠告していた。しかし、全てを手中に収めようと考えていたアポロンは、その計画が100%うまくいったと勘違いしており、また過去に主人公の父に騙されていたこともあるらしく、忠告に耳を挟む様子もなかった。だが、その懸念はすぐに彼の身に襲い掛かることとなる。
  • 交戦中、突然崩れ始める彼の体。一体何が起こったのかわからず慟哭する。そんな彼に、主人公は、彼が入手し忘れていた最後の秘宝——「女神の心臓」を見せる。それは、彼にとってはあまりにも手遅れなタイミングであった。もはや体を維持することも出来ず、自爆。全てを手に入れたと思い込んだ彼は、直後に全てを失う運命に飲み込まれた。
  • こうして野望まで後一歩のところで自滅した形だが、秘宝を大量に使った余波は、少なからず世界中に大きな変動をもたらし、天界から天の柱を通じて支えられているいくつもの世界がバラバラになってしまう危機に見舞われる。彼は、己にそのつもりがなかったとはいえ、最後の最後まで世界にとっての禍根となった人物になってしまった。
  • リメイクでは、最終決戦が終了した後に、冥界にて再び闘うことができる。亡者の闘技場で戦える「アポロンの魂」、魂の暗域で戦える「真・アポロン」「完全体アポロン」「真・完全体アポロン」。後者は特に、バージョンによってはHP全回復効果の「フルケア」まで使用する、始末の悪い強化まで施されている。自滅もするはずがなく、彼と本当の意味で真っ向勝負をしたらどれほどの強さであったかを知ることが出来るだろう。
  • ▼こちらがリメイク版の姿。変身後はオリジナル版同様。

アポロンッ!

アポロンのしもべ

第9世界(最後の世界)で本性を曝け出したアポロンが主人公たちが持つ76個の秘宝を奪う為に送り込んだアポロン直属の部下。


巨大な炎に包まれた鳥で、「ほのお(灼熱地獄)」や「れいき(永久凍土)」、「いなずま(神雷召喚)」、「どくぎり(猛毒濃霧)」、「たつまき(狂乱暴風)」といった攻撃で主人公たちを亡き者にしようと襲い掛かってくる。弱点はステータス異常に耐性がないこと。

リメイク版では魂の暗域にて「フェニックス」の名前で完全体アポロンと共にリベンジを仕掛けてくる。

関連タグ

Sa・Ga Sa・Ga2秘宝伝説 サガ2GOD

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