コウペンちゃん
こうぺんちゃん
概要
イラストレーターのるるてあが2017年4月4日にTwitterに投稿した「肯定ペンギンのあかちゃん」を原典とするキャラクター。
コウテイペンギンの雛が「出勤してえらい!」「朝起きてえらい!」「今日は職場に着いた時点で満点!」などと日々の些細な行動を褒めたたえ「肯定」してくれる、という一種のダジャレから生まれたキャラクターだが、
その愛くるしさと屈託のない誉め言葉は、日頃褒められることが少なく自己肯定感を欠いてしまいがちな現代人の心に見事にフィットし、Twitter上で大きな話題を呼んだ。
やがて作られたLINEクリエイターズスタンプも大ヒットし、リリース後約9ヶ月で「LINEクリエイターズアワード2017」新人賞を受賞。
様々な会社からキャラクターグッズが発売され、原画展やコラボカフェなどの各種イベントが全国各地で開かれるほどの人気キャラクターとなった。
コウペンちゃんと仲間たち
コウペンちゃん
「生きとし生けるものすべてを肯定してくれる」コウテイペンギンのあかちゃん。
投稿当初は実際のコウテイペンギンの雛に近い体型をしていたが、次第にデフォルメが強まり、現在は楕円形のフォルムになっている。
作者によれば「いっぱいいて、どこにでもいる」とのことで、イラストによっては一度に複数登場することもある。
また、ピンクや青などのカラーバリエーションがあり、前者についてはいちごミルクを飲んだために体色がピンクになったとされる(公式アニメより)。
体色の変化については他のコウペンちゃんも、自身も特に気付いていないらしい。
幼気で無邪気、疲れた人や頑張った人にあたたかい声をかけるやさしい性格だが、ときおり「~なことだなあ」と俯瞰したような物言いをすることもある。
ファンシーキャラ故に割となんでもこなせるようで、これまでに発表されたイラストでは「いやなこと」に対して「シュバババ」と擬音が出るほどのスピードでラッシュを繰り出す、唐突に「かいふくまほう」なる魔法を発動する、「うまくいく成分」を頭部から放出するなど奇妙な能力を多数発揮している。
また、身体特性にも場面ごとにバラつきがあり、書籍『コウペンちゃん』に収録された「コウペンちゃんのマッチ売りの少女」ではコウテイペンギンゆえの耐寒性で凍えずに済んでいる一方、打首獄門同好会『布団の中から出たくない』のMVではあまりの寒さに布団から出られなくなっている。個体差かもしれない。
なお、Youtubeで公開されている公式アニメーションにおける声優は齋藤彩夏だが、前述の通りコウペンちゃんは複数存在しているため、決まった声はない。
邪エナガさん
名前の通り、邪(よこしま)なシマエナガ。
闇に憧れ、邪悪を極めるために行動しているが心根はやさしく、困っている人は助けずにいられない。
また想定外のことや大きなものに驚きやすい(いわゆるビビりな)一面もあり、驚くと全身の羽毛が逆立ちハリセンボンのようになる。
邪悪を志すキャラクター性と裏腹な愛くるしい容姿のギャップから、仲間たちの中ではコウペンちゃんに次ぐ人気キャラクターであり、商品化の機会も多い。
元々は仲間のシマエナガと暮らしていたが、更に邪悪な存在となるために旅に出たところ、コウペンちゃんと出会い行動を共にするようになった。
「ククク……」と低く笑い、邪悪な行動(例:コウペンちゃんの風船を割る、闇の炎ですべてを焼き尽くす)を取ろうとするが、多くの場合コウペンちゃんの幼気な行動に阻まれる、あるいは根のやさしさのために実行に移せずに終わる。
公式アニメでは齋藤彩夏がコウペンちゃんと兼役で演じている。
大人のペンギンさん
その名の通り、成鳥のコウテイペンギン。のんびりした性格で、おっとりとした口調で話す。
空を飛ぶことを夢見ており、日々熱心に練習している。
コウペンちゃんと一緒にいることもしばしばあるが、コウペンちゃんの親族ではないらしい。
アデリーさん
アデリーペンギンの成鳥。
「ギンッ!」という擬音で表現される鋭い眼光や、「オラオラオラオラー!」と叫びながら駆け抜ける姿から恐れられることもあるが、実際には面倒見がよく頼れるみんなの兄貴分。
料理が得意で、「アデリー畑」なる家庭菜園でトウモロコシを育てている。
和菓子にちなんだあだ名をつける癖があり、コウペンちゃんを「のんびり水まんじゅう」、邪エナガさんを「白玉団子」、大人のペンギンさんを「ぼたもちさん」と呼ぶ。
教えてくれるタイプのシロクマさん
仲間たちの中でもひときわ大きな体のホッキョクグマ。
いつもどこからともなく現れ、だいたい何かを教えてくれる。知っていることならなんでも教えてくれるが、答えられないことについては他の知識を教える形ではぐらかすこともある。
家に帰ればご飯があるため、コウペンちゃんたちのことは食べない。