ギリースーツは、主に職業柄、必然的に身を隠す必要がある場合が多い狙撃手やハンターが山間部や草原、砂漠、雪原等においてカモフラージュの為に着用するもので、短冊状の布や糸を多数縫いつけて垂らしたジャケットやベスト、もしくはメッシュ状のベストやジャケットに草木や小枝などを貼り付けたものを着ることで着用者を風景に溶け込ませて判別させ難くし、視覚的に発見され難くする効果がある。
背中等伏せた場合に見える部分のみに布等を縫い付けているものもある。
ただし熱がこもるので長時間着用しているととても暑い。
なので熱帯気候の地域では着用時の偽装効果の高さを承知のうえで着用しない者も居る。
構造上よく燃える為、難燃・耐火素材による作成や延焼抑制剤による対策が行われる。
熱を遮断するからか熱源映像を欺瞞することもある。
ギリースーツの名称は、18世紀頃からスコットランドに伝わる妖精である「ギリードゥ(Ghillie Dhu:暗い若者の意)」から来ており、伝承の中で白樺の林や茂みに棲み、暗くするように木の葉や苔で出来た服を着用していたと言う言い伝えから付けられた名称であるとされている(因みにGhillie or Gillieは転じてスコットランドにおける狩猟や釣りのガイドの事と言う意味もある)。
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