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ハーメルンのバイオリン弾きとは、渡辺道明によって月刊少年ガンガンに連載されていた漫画である。

現在、続編である『ハーメルンのバイオリン弾き~シェルクンチク~』がヤングガンガンにて連載されている。

概要

連載1991年3月(創刊号)~2001年1月
総話数単行本37巻

 月刊少年ガンガンの黎明期から連載を開始し、実に10年ものあいだ連載し続けてきた月刊少年誌でも稀に見る一大巨編。

 総話数・単行本の巻数ともにガンガン史上最大であり、いまだこの記録を打ち破る作品は輩出されていない。

 元々は読み切り作品だったにもかかわらず、その人気ぶりから連載へと切り替わり、その後に少年ガンガンの伝説として君臨することとなった。

 魔王を倒して世界を救う』という、冒険ファンタジー王道を行きながらも、キャラ崩壊がデフォという強烈なギャグシーンを随所に盛り込み、さらにそのアクの強さを吹き飛ばすほどに重厚で複雑な人間ドラマが展開される。

 たった一作で『ファンタジーギャグシリアス熱血友情恋愛』を見事に演出しており、少年漫画の総決算ともいうべき作品に仕上がっている。

 また、クラシック音楽を随所でモチーフにしており、登場人物・地名・アイテム、さらに攻撃そのものが音楽という具合で、さらに実在の楽曲を用いており、その曲ごとに作者や作曲にまつわるエピソードを紹介するなど、近年のクラシックブームの先駆というべき漫画でもある。

ストーリー

 勇者を名乗る青年ハーメルが魔王を倒すべく、最北の地『北の都』を目指して旅をするという冒険ファンタジー。

 途中、村娘(後に大国の王女と判明)のフルート、幼馴染みで『愛の勇者』を自称するライエル、魔王軍に祖国を滅ぼされた少年王子トロン・ボーン、ハーメルの妹で魔王軍・妖鳳王のサイザーといった面々が仲間に加わり、壮大な組曲を奏でていく。

 さらに着目すべき点として、『主人公が魔王の息子で、母親は聖女』という複雑な出自と、それに伴う暗い過去が大きなウェイトを占めており、この設定から『勇者=大衆の英雄』という公式が瓦解しており、より一層、物語のドラマ性に重低音を響かせている。

 そのほかにも、主要人物となるキャラクターのほとんどが悲壮な過去を背負っており、キャラクター一人で充分に物語を紡ぎ出せるほどのエピソードにあふれている。

アニメ版

原作渡辺道明
監督西村純二
シリーズ構成今川泰宏
脚本今川泰宏
キャラクターデザイン中嶋敦子
音楽田中公平
アニメーション制作スタジオディーン
製作ポニーキャニオン
放送局テレビ東京
放送期間1996年10月2日 ~ 1997年3月26日
話数全25話

 基本設定は原作とあまり変わらないものの、物語全体が非常に重々しい雰囲気となっている。

 また最大の売りのひとつであるギャグシーンがほとんどなく、シリアス一辺倒に近いため、よりストーリーの重厚感が際立っている。

 なにより、最終回がほぼバッドエンド状態のため、ファンの間でも賛否が大きく分かれる作品となっている。

関連イラスト

終了から10年たつにもかかわらず、pixiv内で1000を越すイラストが投稿されており、その不動の人気ぶりをうかがわせる。

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