概要
1900年に高野鉄道が現在の堺東駅と汐見橋駅を開業させたのが前身。当時は高野線の大阪方ターミナルとして栄える。当時は南海本線とは別会社だったものの、1922年に南海本線を運行する南海鉄道と合併し、1925年に高野線の難波乗り入れが開始され、以降は徐々に支線化。
1985年に岸ノ里駅（現・岸里玉出）の高野線分断化により、完全に独立した支線化となり、列車はすべて同線内だけの運行となる。
現在でも全線複線で、かつてターミナルだったことや貨物輸送があったことのなごりで、各駅とも運行状況にそぐわない広さがある。ダイヤは全日深夜を除いて1時間あたり2本の運転。始発は午前6時直前で、終電は午後10時台。車両も2両編成1本のみ使用。
全線大阪市内を走り、汐見橋駅でOsakaMetroや阪神の桜川駅との乗り換えも容易ではあるが、同市内の駅としては極端に乗降客数が少ない（岸里玉出を除いていずれも1000人以下）。
これまで廃止とならなかったのは、なにわ筋線の当初の構想が当線を経由してのものであったためで、2012年に汐見橋より難波経由が黒字が望めるとして方針が転換されたことにより、将来の廃止が懸念されている。
