概要
ワールドトリガー162話は、読者に多大な衝撃を与える内容であった。
162話は玉狛支部で城戸と書かれたネームプレートがかかっている部屋にて三雲修が一枚の写真を見つけることによってはじまる。
以下ネタバレ注意
※先に本編を見たい人は19巻を読むことを推奨します。
そこには旧ボーダー隊員たちの6年前の姿が映っていた。
また、今現在主人公たちに大きく関わっている玉狛メンバーの若かりし頃に加えワールドトリガーという作品で重要な役割を果たす大人たちの姿もあった。
中でも読者を驚かせたのは大きく口をあけて笑う城戸正宗や(おそらく)迅の師匠である最上である。
さらにゆりさんの解説がはいり、旧ボーダーは6年前子ども含め19人中10人死亡・・・つまり過半数が死亡、中には黒トリガーになった者もいる事実が判明した。
これだけでも大量の情報が一話に集結しているというのに、写真を読み取ると作中で言及されていないが現在迅悠一がつけているサングラスを頭にのせている最上やおそらく風間の兄であろう人物が推測される。
この話を通してワールドトリガーの主軸のひとつである城戸司令の真の目的とは、迅悠一の考えとは、考えさせられる話である。
基本的に明るい雰囲気ですすむワールドトリガーという作品で明確に子ども含める隊員の死を通し、作者が今回の作品を「厳しめの世界」と評したことを痛感させられた話となった。
なおこの話で
- 玉狛支部は旧ボーダーの本部であった。
- 旧ボーダーは近界の三つの国と同盟を組んでいた。玉狛支部のマークは旧ボーダーのマーク。
- 五年前に同盟を組んだ国が敵国に襲われ同盟もあったので旧ボーダーが参戦
- 結果、半数以上が死亡。一人は一般人に戻ったりしている。
- 城戸さんが怖くなり、今の路線になったのはそのころ。
- 教えたゆり曰く「悪かったのは城戸さんよりも正しい方法を考えつけなかった私たち」
などということが判明した。
余談
厳しめの世界と改めて読者に想わせたこの話だったが、別の意味で読者がコイツらしいと
想ったことがある。それは三雲修のことだった。
先ほど、修は一枚の写真を見つけてとあるが、修が玉狛支部の部屋の一部屋から
私室を与えられたとき、城戸のネームプレートを見つけ
躊躇無く机の引き出しを開けている。
躊躇がない。躊躇がないのだ。RPGのゲームで部屋のがさ入れをするのとはかなり違う。
仮にももしかしてこの部屋ボーダーの一番偉い人が使っていたのではないだろうかと
恐らくボーダー隊員の殆どが修と同じ状況におかれても躊躇する中、さくっと開けている。
三雲修を知る読者からは「修だ……」とも言われていた。
と、一部の読者からは言われているが
前話で三人がかりで片付けられ、
ゆりさんに「前の人の私物がちょっと残ってるかもしれないけど 気にしないで」と言われている
“自分に与えられた部屋”をチェックする事が、そんなにとがめられる程の事なのだろうか?
という意見もある。