CV：林原めぐみ
人物
ルシール・ベルヌイユの娘。
クローグ村の惨劇の後、たった一人生き残った子供として、生命の水を生み出す「柔らかい石」を体内に隠される。(柔らかい石はどんな容器に入れてもいずれ蒸発し、人間の体内でしか保存できないが、大人の体に入れても拒絶反応が出るため)
フランシーヌ人形を笑わせるため、生命の水が流れる彼女と同じ存在になろうとする自動人形たちへの囮とされ、長い間戦い続けた。
その後、一時行方不明になったが、発見された時、日本で結婚していた。そのため、普通の人生に憧れる女性のしろがねたちに伝説として伝えられる。
亡くなった時、遺体からは柔らかい石は発見されなかったという。
関連項目
ネタバレ
成長したアンジェリーナは、しろがねの宿敵、フランシーヌ人形と瓜二つの顔だった。これは、フランシーヌ人形のモデルとなった人間のフランシーヌが、ルシールの母の姉だったため。
そのため、アンジェリーナは呪われた運命を背負う事になってしまう。
更にネタバレ
フランシーヌ人形とそっくりだったアンジェリーナは、まわりのしろがねに白眼視されていた。その上、頼りにしていた母親に自分だけの道を歩くように言われて一人分の生命の水を渡されて追放される。
母の真意は、辛い戦いの人生から解放としろがねの長い人生（しろがねとなったものは、約5倍成長と老化が遅れる形で寿命が延びる）を共に歩む伴侶を得よと言うものだが、しろがねとなった呪いに翻弄されたアンジェリーナには新たな道など絶望でしかなく、各地をさまよい、仲良くなった男に自分の秘密を話すが、その度に突き放されてしまう。
最終的に辿り着いた日本で、成瀬正二郎(後の才賀正二)と出会ったアンジェリーナは、母の真意を教えられ、彼と結婚する。
二人の間に生まれた子供こそが、この物語のヒロイン、エレオノールである。
幸せと
余談
生命の水を飲んだ者が病にかからず、傷の治療が早いのは、肉体が正常な状態に戻る力が作用するためである。
そのため、肉体に重大な変化をもたらす懐胎及び妊娠を経ることは不自然と言えなくもない。
また、作中でしろがね化してから結婚したしろがねもいるが、彼も義子のみで、しろがねとなった者の生殖能力が低い可能性がある。
逆に言えば、アンジェリーナの妊娠は彼女自身が「正常な状態」と認識していたがゆえに生じたと説が生じる。そのため、女性のしろがねの憧れとは、たんに戦い以外の人生の選択肢だけでなく、正しいと思えるほどの相手を見つけたが故なのかもしれない。
