エルンスト・フォン・バーベム
えるんすとふぉんばーべむ
概要
CV:家弓家正
白髪に黒の紳士服、物腰静かな老人といった風体であるが、何代も前から外見が変わっていないため一万年以上も生きていると噂されており、「メトセラ」や「ノスフェラトゥ」などの長寿伝説・不死者伝説に因んだコードネームを持つ。
その正体は、ラーゼフォンシステムの開発者であり、MU世界から人類がまだ知恵を身についてない何万年も前の現実世界にへと追放された生粋のムーリアン(同じ生粋のムーリアンである麻弥や久遠からは「ナーカルの兄弟」と呼ばれている)。自らの魂をクローンに移植する事で生き永らえ、自らを「創造主」とまで誇称し、ラーゼフォンの覚醒、そしてラーゼフォンによる世界の調律にのみ興味があり、奏者候補を生み出すなど長年にわたって準備を整えてきた。
物語後半で自分の肉体を捨て、ヘレナの肉体に魂を移植し、彼の計画が最終段階を迎え、ラーゼフォンシステムが世界を調律する瞬間を目の当たりにし歓喜するが、それが弐神譲二に引導を渡す結果を招き、調律の直前に射殺された。
映画版では、かつて調律に失敗してMU世界を破滅させたことに何の反省もなくまた自分勝手な調律を行わせようとし、綾人の父(原作の亘理士郎に相当するキャラクター)が惨殺された事件の首謀者であるなど「諸悪の根源」として扱われ、「失われた故郷であるMU世界への調律」を望んでいて(人間の父親と生粋のムーリアンの母親との間に産まれ、ムーリアンの覚醒が近づいた神名綾人の誰にも抗えぬ血の宿命と決めつけている)、終盤に綾人が真の覚醒を果たしラーゼフォンと一体化したのと同時期にヘレナの肉体に魂を移植し、用済みとなった自分の肉体を「新世界へのイニシエーション」と称して射殺し、彼の計画が最終段階を迎えるが、己の意に反する予想外の調律に動揺した所を功刀によって断罪され、射殺された。