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イプシロンロケットの編集履歴

2019-02-10 06:27:07 バージョン

イプシロンロケット

いぷしろんろけっと

イプシロンロケットは、JAXAとIHIエアロスペースによって開発された、M-Vロケットの後継となる固体ロケットである。

解説

はやぶさ」等の打ち上げで知られるM-Vロケットの後継として開発された小型衛星打ち上げ用の固体ロケットである。M-Vロケットが性能は世界最高水準と謳われる反面、打ち上げ費用が高額でかつ製造に時間を要する問題があったことから、低コストと即応性の高さを主眼に開発が行われた。初号機の打ち上げは2013/09/14に行われ、「ひさき」の軌道投入に成功した。



構成

基本構成は固体ロケット三段で、軌道投入に高精度を要する場合はオプションとして最終段にPBS(Post Boost Stage)と呼ばれる小型の液体推進系を装備する。

一段目に H-IIA, H-IIB のブースターとして使用されているSRB-Aを使用し、上段はM-Vロケットの上段のモーターを改良したものを使用している。

ロケットの機器の点検を自立化することで打ち上げ前の準備期間の短縮を図り、ネットワーク接続されたノートPCで管制が可能な「モバイル管制」を実現。これにより打ち上げ担当人員の大幅な削減(=人件費削減)を達成、打ち上げ費用の軽減にもつながった。



射場

射場は歴代の固体ロケットを打ち上げてきた内之浦宇宙空間観測所の施設を改修して使用する。M-Vを含む歴代の固体ロケットは海側に向けて斜めに打ち上げられてきたが、イプシロンロケットでは垂直打ち上げとなる。これはランチャーから発射される事による抵抗や振動の低減と、煙道を設置して打ち上げ時の噴射の反射が衛星に与える影響を低減する為である。

なお、打ち上げは垂直に行われるが、警戒区域が市街地にかかるのを防ぐ為に打ち上げ後すぐに海側へ向けて姿勢制御をする為、結果的にランチャーは全力で噴射により火あぶりとなる。(JAXAアーカイブのこの写真で海側へ進路を向けている様子とランチャーが完全に炎に包まれている様子が写されている)

初打ち上げ時の火あぶりによるランチャーや周辺設備の損傷(鉄製の手すりが融解)が予想外に酷かったことから、2回目の打ち上げまでにランチャーや煙道に改良が施されることとなった。



開発状況



打ち上げ実績・計画


機体打ち上げ日時衛星名結果
1号機2013/09/14 14:00ひさき (SPRINT-A)成功
2号機2016/12/20 20:00あらせ (ERG)成功
3号機2018/01/18 06:06:11ASNARO-2成功
4号機2019/01/18 09:50:20RAPIS-1、超小型衛星3基、キューブサット3基成功

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