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紙芝居の編集履歴

2019-02-23 22:04:06 バージョン

紙芝居

かみしばい

絵を見せながら演じ手が語って進める芝居的パフォーマンスのこと。pixivでは漫画機能を使ってこれを再現した創作イラストが多くみられる。また、動きの少ないアニメを揶揄する言葉としても使用される。

概要

紙芝居は、昭和10年代から30年代前半にかけて、当時の子供たちに人気の娯楽だった。

鞍馬天狗のような時代劇から、黄金バット墓場鬼太郎(当初は奇太郎)のようなオカルトヒーローまで作品は様々。


紙芝居師はそれぞれの担当地区を回り、鐘を鳴らすなどして子供たちを集め、口上で盛り上げつつまず飴を売る。これが観賞チケット代わりで、その売り上げが紙芝居師の収入となる。小遣いを握り締めて集まった子供たちは、買ったばかりの飴をなめつつ、ドキドキハラハラの物語を堪能した。


演者(紙芝居師)は一人でナレーションからすべての登場人物まで演じ分け、声の調子や小道具を使って物語の雰囲気を盛り上げる。物語の最後には次回への引きが用意されており、子供たちの興味を引っ張る構成となっていた。


全国の紙芝居業界は地方ごとに組織化されていた。まとめ役は作家から紙芝居を買い上げて、配下の紙芝居師たちに差配し、紙芝居師たちは売り上げから規定の上納金を納めるというシステムだった。


紙芝居師には、初期にはトーキー映画の隆盛で職を失った活弁士も多く見られた。第二次世界大戦後には行き場を失った失業者も少なくなかったとされている。


白土三平水木しげるなど、そのキャリアを紙芝居作家としてスタートさせた漫画家も少なくなかった。しかし昭和34年の明仁皇太子と正田美智子さん(当時)のご婚約が発表されると、お二人を祝福したい、パレードの中継が見たい、とテレビが一気に日本中へ普及することになり、紙芝居は急速に衰退していくことになる。

やがて作家はやがて貸本漫画へ、次には漫画雑誌へと活躍の場を移していった。


その後

現代でも紙芝居は幼稚園などで教材として使用され、読み聞かせが行われている。

また、ビッグ錠は幼少時に体験した大阪空襲をテーマとした自作漫画「風のゴンタ」を紙芝居用に編集し、読み聞かせの活動を行っている。



紙芝居の作り方

1.最初に筋を練り、構成を考える。

2.横に抜く動きを計算して絵を配置する

3.絵に変化をつける

4.遠目でもわかるように輪郭を墨ではっきり

5.色鉛筆では弱いので、絵の具で彩色する

6.擬音や動きの線は書き込まず、語り手の演技や絵自体を動かす事で伝える

7.実際に演じて観客の反応を見て、必要なら構成や絵を練り直す



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