われわれはみんな「運命の奴隷」なんだよ
概要
CV.木内秀信(黄金の旋風)
ミケランジェロの芸術論を語り出す、キリストめいた容貌の青年。
ある広場の花屋の娘が不可解な自殺をはかった事から、ブチャラティは彼女の父親より娘のボーイフレンドだったスコリッピを調査してほしいとの以来を受けた。
その時からミスタは不審な石を発見し、それがスタンドであってブチャラティを標的にしていることに気づくのだが……
スタンド「ローリング・ストーン(ズ)」
「凶」と彫られている石球の姿をしたスタンド。
本体の意思に関係なく自動的に動き、周囲にいる「近い未来に死ぬ運命の者」の姿の彫刻となり追跡をし、その人物に触れることで安楽死させる能力。このスタンドが誰かを殺すのではなく、あくまでも既に死が決定されている者の苦痛を和らげようとするスタンドである。
花屋の父親は内蔵の病気であり、自分も数カ月後に同じ病気に罹る事を知った娘が石を受けいれて内蔵が無事な形で死亡し、父親に臓器を提供したというのが自殺の真相。
逆に石に近づいても自分の形が現れない人間は、その時点、或いは近い将来に死ぬ運命にないということであり、その場で自殺同然の無茶をしたとしても決して死ぬことはない。
追われている人物以外が干渉すれば石を破壊することができるが、その選択によって死ぬという運命を変更することは出来ない。むしろ、より残酷な死の運命が待ち受けることになる。