1947年に手塚治虫が発表した漫画(描きおろし)。原作・構成/酒井七馬、作画/手塚治虫。手塚治虫の長編デビュー作で、ロバート・ルイス・スティーヴンソンの『宝島』をベースとしている。
戦後の漫画界に、ストーリー漫画の特徴とされる「映画的手法」を提示し、藤子不二雄、石ノ森章太郎、ちばてつやら当時の多くの子どもたちに衝撃を与え彼らに漫画家の道を歩ませるきっかけとなった。
しかし、映画的手法は戦前の宍戸左行『スピード太郎』や大城のぼる『汽車旅行』などの作品で既に導入されていたもので、実は手塚のオリジナルではなかった。手塚自身は本作(と次作の『火星博士』)が基本的に戦前漫画の焼き直しでしかなかったことに自覚的であり、「初めてのストーリー漫画」を書下ろし3作目の『地底国の怪人』であるとしている。
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新宝島:表記ぶれであるが、同名楽曲がある。ちなみにメイン画像はそれを聴いているのだとか。