概要
1947年に手塚治虫が発表した漫画(描きおろし)。原作・構成/酒井七馬、作画/手塚治虫。手塚治虫の長編デビュー作で、ロバート・ルイス・スティーヴンソンの『宝島』をベースとしている。
戦後の漫画界に、ストーリー漫画の特徴とされる「映画的手法」を提示し、藤子不二雄、石ノ森章太郎、ちばてつやら当時の多くの子どもたちに衝撃を与え彼らに漫画家の道を歩ませるきっかけとなった。
1980年代末以降の研究では、宍戸左行『スピード太郎』や大城のぼる『汽車旅行』など、映画的な表現をしたストーリー漫画が戦前に存在したことが指摘されるようになった。マンガ研究家の宮本大人は戦後の子供が手塚治虫のマンガに衝撃を受けたのは、第二次世界大戦中の漫画に対する規制による表現の断絶が原因ではないかとみている。
関連タグ
新宝島:表記ぶれであるが、同名楽曲がある。