キャラクターの名前として
1・ロマンシングサガ3に登場するキャラクター。
2・ドラゴンクエスト7に登場するキャラクター。
本項では1を取り扱う。
概要
『ロマンシングサガ3』において
「それにしても素晴らしい腕前。その腕を見込んでお願いがあります。北の術士ウンディーネを倒して欲しいのです。」
モウゼスの南を支配する朱鳥術士。真っ赤なタキシードを好きこのんで着用し、キャラクタードットでは襟元にクラバットを巻いている。
弟子を取るほどの朱鳥術の使い手であると同時にアイテム作りの天才でもあり、頭の悪いモンスターを使い日々実験を行なっている。
同じくモウゼスの北を支配する玄武術士であるウンディーネとは、術に対する考えの違いから対立しており、町の南北の境目にある死者の井戸に眠る術法を増幅するアイテム「魔王の盾」を巡って争っている。
作中では弟子を倒した主人公たちの実力を見込んで、ウンディーネを倒してほしいと依頼してくる。プレイヤーはウンディーネのみを倒すか、両者を騙して魔王の盾を取った後和解へ持ち込むことで、彼と協力関係を結ぶことができる。しかしウンディーネと違い、協力関係になっても仲間に加えることはできない。代わりに朱鳥術を彼から購入できるようになる。
なおウンディーネを倒した場合でも、彼が生き残っていればバンガード発進に必要な玄武術士を手配してもらえるため、詰むということはない。
敵としては、即死技が有効なため(ウンディーネも同様)さして強敵ではない。正攻法で戦う場合は炎耐性を上げるか、ファイアウォール・エアスラッシュなどの縦一列の範囲攻撃で全滅しないよう陣形を工夫すると楽に戦える。また、敵で登場する際のグラフィックは、体験版ROMに登場するモンスター・屍解者の色違いである。
なお、書籍『ロマンシングサガ大全集』では「炎に包まれたアンデッド」と記述されているが、ゲーム本編ではアンデッドではないので誤記である模様。
バトルデザインを担当した小泉今日治氏のツイートにて、共闘ルートでのウンディーネ・ボルカノの行動パターンは「共闘していても足を引っ張り合う」のがコンセプトであると明かされた。
『エンペラーズサガ』において
「死と再生を司る不死鳥【フェニキアクス】、その涙は傷を癒すが、息吹は生命を奪う。お前も火焔に抱かれてみるか?」(SCRボルカノ)
「セルマ、オレの背後にまわれ! 炎の神の化身、紅蓮の鳳凰ウルカヌスの咆哮、百十八の火焔の羽は地を駆け天を衝く!」(SCRボルカノ【朱鳥】)
ストーリーでは第二部「暗黒(エレボス)、来たれり―後編―」以降より登場。主人公セルマの一行に加わっている。未来のセルマからの依頼で過去のセルマに助言を送る、アビスゲートより襲来したアビスナーガを撃退する、などの活躍を見せた。
原作と違いウンディーネと連携することが多く、上記の活躍もウンディーネとの協力によって成し得たもの。また、ウンディーネとは幼い頃から交流があったらしく、第二部「決戦の刻! すべてを破壊するもの!―後編―」では、ウンディーネが過去を思い出し懐かしむ場面がある。当時の光景は「SCRウンディーネ【追憶】」として実装されており、若き日のウンディーネとボルカノの様子を垣間見ることができる。
なお、ロマサガ3から若干衣装が変更されており、クラバットがネクタイに変更され、細ストールのような紐を首に掛けている。
『インペリアルサガ』において
「朱鳥術の真髄をご覧あれ!」
家臣の一人として登場。タイプは術士。戦士、将軍、皇帝、天帝が実装されている。
奥義は「浄化の猛炎」。熱属性の単体攻撃で、悪魔系に特効ダメージが与えられる。術適性攻撃でありながら範囲が近接なのが難点(ただし近接単体は、対人戦コンテンツにおいては遠隔単体より破壊力が高くなるという利点もある)。
ステータスは防御力に秀でており、術士としてだけでなく壁役としても有用である。
ウンディーネがパーティーにいる場合、特殊台詞を見ることができる。
LPが0になると「やはり弟子は師を越えられぬか…」と言うところから、ウンディーネとはかつて師弟関係にあったのではないかと推測できるが、詳細は不明。
メインストーリーでは、1章「バンガードを奪還せよ!」と2章「ヴェルザンディの剣を見つけよ!」で登場。イベントストーリーでは、「魅了の驚異!ロックブーケ再襲来!」でテンプテーションで魅了されロックブーケの手下になるという失態を晒すも、「生ける炎の恐怖!魔炎長アウナス降臨!」ではその汚名返上を図り、見事アウナスの幻影を撃破するという活躍を見せた。
『ロマンシングサガ リユニバース』において
「朱鳥術と玄武術、補い合う必要があるのだが、人間同士だとそうもいかないんだ。」
戦士の一人として登場。武器タイプは杖。恒常としてAスタイル[朱鳥術士ボルカノ]・Sスタイル[喜んで協力しよう]、イベント限定としてSSスタイル[芽生えし才能]が実装されている。
Aスタイル[朱鳥術士ボルカノ]は攻撃寄りのスタイルボーナス、Sスタイル[喜んで協力しよう]は防御寄りのスタイルボーナス、SSスタイル[芽生えし才能]は素早さ寄りのスタイルボーナスが付く。
使用術は、補助のハードファイア、単体熱属性攻撃のファイアボール・フレイムウィップ・フレイムナーガ・マグマプロージョン、単体斬属性攻撃のエアスラッシュ、縦一列範囲攻撃の炎霊衝、全体攻撃のファイアストームと幅広い。特に中確率で麻痺を狙えるフレイムウィップや、高威力のマグマプロージョンが有用。
キャラ一覧項目の詳細タブの記述によると、「ウンディーネとの対決で敗北を喫し死亡するが、世界再生と共に復活した」という。これはある水術士による強い願望がもたらしたものであるらしいが……。
ウンディーネの詳細タブも併せて見ると良いかもしれない。
イベント「開校!侯国大学」では9歳の時の姿で召喚された。幼い頃から独学で朱鳥術を学んでいたという。イベントシナリオでは、ウンディーネに術士としての才能を見込まれて弟子入りを提案され、「朱鳥術以外の術を総体的に学び、世界の成り立ちについて追究する」という目的で彼女と師弟関係を結ぶ。
その際、ウンディーネが「もしも300年前の世界であなたを見つけていたら、同じように弟子として迎え入れたはず」と言っていることから、おそらく本来のウンディーネとボルカノも元々師弟関係にあったのだろうと思われる。また、この時ウンディーネが言った「世界は精霊のバランスで成り立っている」「玄武術だけでも朱鳥術だけでもダメ」という教えは、大人のボルカノにもきちんと受け継がれている。
なお、このイベントでウンディーネは19歳の時の姿で召喚されているため、二人の年齢差は10歳ではないかと考えられる。