曖昧さ回避
本項では1.について取り扱う。
概要
『ロマンシングサガ3』において
「それにしても素晴らしい腕前。その腕を見込んでお願いがあります。北の術士ウンディーネを倒して欲しいのです。」
モウゼスの南を支配する朱鳥術士。真っ赤なタキシードを好きこのんで着用し、キャラクタードットでは襟元にクラバットを巻いている。
弟子を取るほどの朱鳥術の使い手であると同時にアイテム作りの天才でもあり、頭の悪いモンスターを使い日々実験を行なっている。
同じくモウゼスの北を支配する玄武術士であるウンディーネとは、術に対する考えの違いから対立しており、町の南北の境目にある死者の井戸に眠る術法を増幅するアイテム「魔王の盾」を巡って争っている。
作中では弟子たちを倒した主人公たちの実力を見込んで、ウンディーネを倒してほしいと依頼してくる。プレイヤーはウンディーネのみを倒すか、両者を騙して魔王の盾を取った後和解へ持ち込むことで、彼と協力関係を結ぶことができる。しかしウンディーネと違い、協力関係になっても仲間に加えることはできない(HDリマスター版でも同様)。代わりに朱鳥術を彼から購入できるようになる。
なおウンディーネを倒した場合でも、彼が生き残っていればバンガード発進に必要な玄武術士を手配してもらえるため、詰むということはない。
敵としては、即死技が有効なため(ウンディーネも同様)覚えていると大きく難易度が下がる。正攻法で戦う場合は炎耐性を上げるか、ファイアウォール・エアスラッシュなどの縦一列の範囲攻撃で全滅しないよう陣形を工夫すると楽に戦える。また、敵で登場する際のグラフィックは、体験版ROMに登場するモンスター・屍解者の色違いである。
なお、書籍『ロマンシングサガ大全集』では「炎に包まれたアンデッド」と記述されているが、ゲーム本編ではアンデッドではないので誤記である模様。
バトルデザインを担当した小泉今日治氏のツイートにて、共闘ルートでのウンディーネ・ボルカノの行動パターンは「共闘していても足を引っ張り合う」のがコンセプトであると明かされた。
『エンペラーズサガ』において
「死と再生を司る不死鳥【フェニキアクス】、その涙は傷を癒すが、息吹は生命を奪う。お前も火焔に抱かれてみるか?」(SCRボルカノ)
「セルマ、オレの背後にまわれ! 炎の神の化身、紅蓮の鳳凰ウルカヌスの咆哮、百十八の火焔の羽は地を駆け天を衝く!」(SCRボルカノ【朱鳥】)
ストーリーでは第二部「暗黒(エレボス)、来たれり―後編―」以降より登場。主人公セルマの一行に加わっている。未来のセルマからの依頼で過去のセルマに助言を送る、アビスゲートより襲来したアビスナーガを撃退する、などの活躍を見せた。
原作と違いウンディーネと連携することが多く、上記の活躍もウンディーネとの協力によって成し得たもの。また、ウンディーネとは幼い頃から交流があったらしく、第二部「決戦の刻! すべてを破壊するもの!―後編―」では、ウンディーネが過去を思い出し懐かしむ場面がある。当時の光景は「SCRウンディーネ【追憶】」として実装されており、若き日のウンディーネとボルカノの様子を垣間見ることができる。
なお、ロマサガ3から若干衣装が変更されており、クラバットがネクタイに変更され、細ストールのような紐を首に掛けている。
『インペリアルサガ』において
「朱鳥術の真髄をご覧あれ!」
家臣の一人として登場。タイプは術士。戦士、将軍、皇帝、天帝が実装されている。
奥義は「浄化の猛炎」。熱属性の単体攻撃で、悪魔系に特効ダメージが与えられる。術適性攻撃でありながら範囲が近接なのが難点(ただし近接単体は、対人戦コンテンツにおいては遠隔単体より破壊力が高くなるという利点もある)。
ステータスは防御力に秀でており、術士としてだけでなく壁役としても有用である。
ウンディーネがパーティーにいる場合、特殊台詞を見ることができる。
LPが0になると「やはり弟子は師を越えられぬか…」と言うところから、ウンディーネとはかつて師弟関係にあったのではないかと推測できるが、詳細は不明。
メインストーリーでは、1章「バンガードを奪還せよ!」と2章「ヴェルザンディの剣を見つけよ!」で登場。イベントストーリーでは、「魅了の驚異!ロックブーケ再襲来!」でテンプテーションで魅了されロックブーケの手下になるという失態を晒すも、「生ける炎の恐怖!魔炎長アウナス降臨!」ではその汚名返上を図り、見事アウナスの幻影を撃破するという活躍を見せた。
『ロマンシングサガ リユニバース』において
「朱鳥術と玄武術、補い合う必要があるのだが、人間同士だとそうもいかないんだ。」
異界の戦士の一人として登場。武器タイプは杖、属性タイプは熱。
【スタイル一覧】
スタイル名 | レアリティ | 登場ガチャ等 |
---|---|---|
朱鳥術士ボルカノ | A | 恒常 |
あいつはどこへ? | A | 常夏のGOLDEN RUSH Romancing祭 |
喜んで協力しよう | S | 恒常 |
芽生えし才能 | SS | 侯国学園Romancing祭 |
朱鳥術の手ほどき | SS | 外伝1-5.三魔ドロップ、プラチナガチャ |
使用できる術は単体・全体攻撃、補助、回復と幅広く、中でもA[あいつはどこへ?]所持術の火鼠やSS[朱鳥術の手ほどき]所持アビリティの精神減衰Ⅱで行える精神デバフが強力。他味方キャラクターの補助役としても活躍できる他、自身の術威力や精神異常攻撃の成功率アップも可能である。SS[朱鳥術の手ほどき]所持術のクリムゾンフレアによる高威力単体攻撃や、同スタイル所持術の熱風による継続可能な全体火力も魅力。
また、A[あいつはどこへ?]所持技のアイス二段で味方の回復を行うことも可能で、回復だけでなく術または熱属性ダメージを軽減するウォールを使用キャラに施すことができる。
キャラ一覧項目の詳細タブの記述によると、「ウンディーネとの対決で敗北を喫し死亡するが、世界再生と共に復活した」という。これはある水術士による強い願望がもたらしたものであるらしいが……。ウンディーネの詳細タブも併せて見ると良いかもしれない。
また、メインシナリオおよびバルテルミーのキャラ詳細テキストによると、世界再生(=ボルカノ復活)ののちに二人は和睦を結んだが、彼らの死後から300年までの間で両派の仲は再び悪化し、対立するようになってしまったとのこと。
メインシナリオでは1章第11話「生誕!ようせいブラウニー!」より登場。異界の戦士の一人として塔士たちと行動を共にしたほか、同章第14話では泥国での陽動作戦にウンディーネと共に参加。弟子たちを囮として、ポルカ率いるゼノンの捜索隊に加わった。
また、2章第1話では、ウンディーネと共にリズの娘であるジョセフィン・リン・ウッド(以下ジョー)の育ての親となっている。和解は果たしたものの、相変わらずウンディーネとは反りが合わないようで、ジョーの教育方針について度々彼女と衝突している。なお、ジョーには自分たちは産みの親ではないことを幼少の頃から伝えているらしく、ジョーからは『おじさん』と呼ばれている(ウンディーネは『おばさん』呼び)。
イベント「開校!侯国大学」では9歳の時の姿で召喚された。幼い頃から独学で朱鳥術を学んでいたという。イベントシナリオでは、ウンディーネに術士としての才能を見込まれて弟子入りを提案され、「朱鳥術以外の術を総体的に学び、世界の成り立ちについて追究する」という目的で彼女と師弟関係を結ぶ。
その際、ウンディーネが「もしも300年前の世界であなたを見つけていたら、同じように弟子として迎え入れたはず」と言っていることから、おそらく本来のウンディーネとボルカノも元々師弟関係にあったと思われる。また、この時ウンディーネが言った「世界は精霊のバランスで成り立っている」「玄武術だけでも朱鳥術だけでもダメ」という教えは、大人のボルカノにもきちんと受け継がれている。
なお、このイベントでウンディーネは19歳の時の姿で召喚されているため、二人の年齢差は10歳ではないかと推察できる。
イベント「始まりの島の賢者」では、首に麦わら帽子をかけ、ジャージを羽織り、片手にアイスを携えた水着姿で登場。始まりの島への調査へ来たエレン一行を追い島へ向かったジョー、の後をさらに追いかける形でシナリオに参加する。
巨大な魔獣の体内に呑み込まれたジョーたちを、天才的なアイテム作りの才能を活かして画期的……な道具を用いて救出することに成功した。
余談だが、手にしたアイスは青と赤の二段重ねで、ジョーのために買ってきたものであるらしい。