クスサン
くすさん
鱗翅目ヤママユガ科に属する蛾の一種
分類・名前
クスサンは、鱗翅目・ヤママユガ科に分類される。日本・中国・台湾に分布。
和名漢字表記は『樟蚕』または『楠蚕』。
特徴
成虫は毛深くて胴が太く、褐色で目玉模様がある開張10cm以上の翅を持つ。口が退化していて食物は摂取せず、幼虫時に蓄えた栄養分で繁殖のため活動し、数日で死ぬ。
雄の触角は櫛状に発達し、メスが発する性フェロモンを効率よく感知する。
幼虫はクスノキ、クリ、クヌギ、コナラ、サクラ、ウメ、イチョウなどの葉を食べる。体長8cmに達する大型の白い毛虫で「シラガタロウ」と呼ばれる。
卵で越冬し、幼虫は春先に出現。7月に繭を作って蛹になり、秋に羽化する。繭は楕円形で網目状に穴が開いていて「透かし俵」と呼ばれる。