解説
陰茎は、亀頭部、尿道を覆う３つの海綿体からなる陰茎体部と陰茎包皮からなる。
この陰茎包皮が俗にいう「皮」であり、陰茎包皮は包皮口から折り返し、外板と内板に別れる。「剥ける」とは、陰茎包皮が陰茎の根本側に向かってめくれている状態を指す。
個人差があるものの、ペニスは小学生頃から成長する。しかし大半の男性は包皮口が邪魔になり、自然に皮がむけることはない。これを解消するのが包茎手術である。ただし、ほぼ半数の男性が勃起していない時は、包皮が亀頭に被ったままであり、亀頭が露出している人は１割にも満たない。
皮がむけるほとんどの原因がオナニー、俗にいう「皮オナ」である。
つまり睾丸が成熟し、射精できるようになると溜まった精液を体外に排出するために男の子はオナニーを始める。これによって自然と包皮が邪魔になり、親に連れて貰って病院で手術するというのがモデルケースである。
つまり、皮がむけるということは男として一人前になったことを意味する。ただし、小学生の射精量では精子がまだまだ少ない。
亀頭が包皮に被ったままでは性交渉した時、包皮内板と亀頭がこすれて裂傷を起こす。
マリー・アントワネットとルイ１６世が初夜を迎えた時、ルイ１６世が痛みを訴えて手術を後日に受けたというエピソードから想像して貰えるように包皮が被ったままでは性交渉に支障をきたす。
また包皮内板と亀頭の間に老廃物がたまり、不衛生になる。さらに人によっては排尿にも支障をきたし、血管なども圧迫するケースがある。
このような理由から包茎は、手術して治療する必要がある。
しかしながら包皮次第は、矛盾するものの亀頭や陰茎を守るためにある。