概要
シティーハンターにて
人物
CV:榊原良子
ヒロイン・槇村香の実姉*。
ニューヨークに本社がある硬派ニュース雑誌「ウィークリィー・ニュース」のジャーナリストで、編集長を務めていた。
彼女が2歳、香が生まれてすぐの両親の離婚により、生き別れの状態になる(立木は母方の姓である)。実母の臨終の際に、死んだと聞かされていた父と妹について聞かされ、手を尽くして香の行方を捜していた。父が東京で死んだこと、槇村という刑事に引き取られたことを知るが、それ以降は情報を得られなかった。
そこで槇村とコンビを組んでいた冴子の元を訪れる。彼女を介して事情を知った獠の頼みで、姉であることは明かさずに、香としばらく共同生活を送ることになる。
因みに香との初対面は彼女が獠にお仕置きするためにこんぺいとうシリーズを構えて持っていたところというある意味、衝撃的なものだった(あまりのことにさゆりは驚いていた)。
性格
ロングヘアにお淑やかな性格と、男勝りの香とはおよそ正反対の美人だが、獠が迫ってきた際には、100tハンマーで撃退するなど、血は争えないところがある。
普段は頼りなく見えるが、バリバリのキャリアウーマンで、仕事の時は優秀(自分の姿に憧れた香に転職目的で仕事を手伝わせるも、機械類と相性の悪い彼女はことごとくOA機器を爆発させていた)。
面識がなかったとはいえ、唯一の肉親である香を非常に大切に思っており、獠に毅然とした態度で抗議する一面も見せた。普通の女の子らしく暮らしてほしいという願いを抱いている。
香と同じく実母の形見の指輪を大切に持っている。
作中での行動
大企業のスキャンダルを載せた記事を掲載して以来、脅迫されており、ボディガードを依頼した。最初は香に危険な仕事をさせる獠に憤りを抱き、自分の正体を話して引き取ろうとするも、香は大好きな兄の遺した仕事にやりがいを感じていること、何より彼女がとても輝いて見えると知り、迷いが生じる。
その後、脅迫していたヤクザに香と共に誘拐され、その際に遂に自分の生き別れの妹は香だと話す。その際には香に本気にされなかった。獠と香の活躍で解放され、その際に二人の信頼関係を知る。
実は今までの功績が認められ、ニューヨーク本社に転勤が決まっており、香をニューヨークに連れて行くつもりだった。しかし「自分の知る真実よりも彼女の知る真実の方が正しい」と、今のままの彼女は幸せだからと香を連れて行くことを断念した(その際には獠に「責任取ってくださいね」と言っていた)。
空港で旅立つ直前に香と対面、さゆりが見立てた女性らしいドレス姿で見送りに行く。最後は彼女に「お姉さん」と呼ばれ、涙を流す。香もさゆりが姉だと気づいていたのだ。
エンジェル・ハートにて
CV:藩恵子
香の死後に登場。香と似ていなかった前作とは異なり、香と似た容姿と雰囲気を持つ女性になっている。名前は前作ではさゆり表記だったが、こちらでは漢字の「早百合」になっている。
最初からニューヨーク在住で、ニュース雑誌「ウィークリィ・ニュース」の編集長を務めるジャーナリスト。
前作と同じく離婚が原因で、香と生き別れになっている。早百合が4歳、香が2歳の時に両親が離婚し、早百合は母に、香は父に引き取られていた。香のことを微かに覚えており、半年前の実母の臨終の際に妹の存在を教えられ、八方手を尽くして新宿までやって来た。
香の死に衝撃を受けるも、その心臓を持つ香瑩をニューヨークへ連れて行こうとする。そのために獠のアパートに押しかけた。しかし香瑩と一緒に香が見せた夢と、新宿の人々の言葉により、香は幸せだったと知る。そして香瑩を獠に託し、自分を追って来た既知の男性とともにアメリカに帰っていった。その際に香は「幸せにね」と姉に言葉をかけていた。
余談
後に原作でも獠と血の繋がりがあるのではないかと思われた老人・神宮寺道彦が登場する(なお、探していた孫の名前は諒一)が、明確に血縁関係があるとは言われていない。このため、さゆりは天涯孤独の主役の二人の中で、唯一血の繋がりが明言された存在である。