地縛霊

じばくれい

霊の一種で、土地に宿っているとされている。

概要

自分が亡くなってしまったことに気づいていなかったり、自分が死んだことを受け入れられないために、死んだ時にいた場所（土地や建物）から離れられずにいる霊のこと。

そう、場所（＝地）に縛られた霊だから「地縛霊」なのであり、自縛霊や自爆霊では決してない。

地縛霊は心霊現象の特異点を生む特性がある。

特に強い地縛霊はほかの不浄霊を呼び寄せ、その土地をより霊的にマイナスのエネルギーが集中する場所に作り変えてしまうことがある。

俗に「自殺の名所」と呼ばれる場所は、往々にして地縛霊が自身の霊魂と同じ波長の人物を呼び寄せ、誘導罠の要領で自殺願望者を引きずり込むことで形成されていく。

厄介なのは、土地にしがみついてまで成仏することを拒否するほど妄念が強いため、除霊・浄霊のための説得や式典に耐性がある点だという。

そのため、除霊のプロと呼ばれる拝み屋でも、地縛霊に関する依頼は慎重を期して受けるか否かを考慮するという。

多くは一度で処理せず、祠堂や仏像を建立して長期的に供養するのが最善策とされる。

土地に齧りつくということは、それだけ霊のパワーも強力であることを裏付けているそうだ。

プロでも避けて通りたがる以上、我々素人が手を出すのは御法度と肝に銘じておきたい。