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昏き底より出でる者の編集履歴

2019-09-26 16:29:03 バージョン

昏き底より出でる者

くらきそこよりいでるもの

「侵されて、破滅して、地の底へぬるりと墜つ。見渡せば暗黒、漆黒。 人よ、識りて畏れよ。其処に息衝く者、罪の肉喰らい咎の骨喰らう絶望」 ―『奈落の底』、第二章、第四小節

『破滅の果てに汝が罰有り…。』

『無情の暗黒、汝の罰!!』


概要

スマートフォン/PC向けDCGのShadowverseにおけるカードの一枚。

第5弾カードパック『Wonderland Dreams / ワンダーランド・ドリームズ』にて追加されたヴァンパイアのレジェンドカード。


イラストの元ネタは海外版神撃のバハムートのクトゥルフ。

英語名では、より露骨にクトゥルフ神話における海底生物達を指す名称をイメージさせる『Spawn of the Abyss』という名前になっている。


『運営の頭がワンダーランド』などと比喩されるほどにバランスが悪かった同カードパックの前半期においてヴァンパイア一強環境を作り出した元凶といわれているカードである。


カードの詳細

種類フォロワー
クラスヴァンパイア
レアリティレジェンド
コスト8
進化前攻撃力:6 体力:7
能力潜伏
このフォロワーが潜伏 状態で攻撃したなら、相手のリーダーに6ダメージ。
ラストワード このフォロワーが潜伏 状態で破壊されたなら、相手のリーダーに6ダメージ。
進化後攻撃力:8 体力:9
能力潜伏
このフォロワーが潜伏 状態で攻撃したなら、相手のリーダーに8ダメージ。
ラストワード このフォロワーが潜伏 状態で破壊されたなら、相手のリーダーに8ダメージ。
CV立木文彦
収録セットワンダーランド・ドリームズ

※1 潜伏…効果や攻撃の対象に選ばれない状態。攻撃を行うか、自身の効果でダメージを与えるとこの効果は消える。

※2 ラストワード…破壊された際に発動する効果。消滅や変身で破壊されない場合には発動しない。


能力変更後の性能

進化前
能力潜伏
このフォロワーが潜伏 状態で攻撃したなら、相手のリーダーに5ダメージ
ラストワード このフォロワーが潜伏 状態で破壊されたなら、相手のリーダーに5ダメージ
進化後
能力潜伏
このフォロワーが潜伏 状態で攻撃したなら、相手のリーダーに5ダメージ
ラストワード このフォロワーが潜伏 状態で破壊されたなら、相手のリーダーに5ダメージ

カード性能とその顛末

潜伏状態で攻撃または破壊された際に最大で8ダメージ(HP上限の3分の1以上)という特大のバーンダメージを与える効果を持っている。

この効果はリーダーに攻撃した時にも発動するため、直接攻撃を許した場合には最大16ダメージ(HP上限の5分の4)もの壊滅的な被害を受けることになる強烈なフィニッシャー。

潜伏であるがゆえにロクな対策方法もなく、せいぜいランダム除去などでバーンダメージだけに抑えることしかできない。


さらに同弾のアリスを中心とした序盤の動きの強さに加えて…

  • ニュートラルデッキならデメリット無しの2コス3/3のトーヴ
  • 4コス3/4に体力3以下の除去能力を持った豪拳の用心棒
  • 5コス2/4必殺(戦闘を行った相手フォロワーを必ず破壊する。)に2点バーンと回復を持った緋色の剣士
  • 2コス2/1で攻撃力5以上のヴァンパイア・フォロワー(=昏き)をサーチできる能力を持ち、エンハンス5でその後にコストを下げる効果を持ったバフォメット

上記の強力なフォロワーが集まった結果、終盤に出されても十分苦しい『昏き底より出でる者』が中盤あたりに安定して出せるという頭のおかしい状況に陥ってしまった。


エモノハッケンイクゾー キュウーーン オレニシタガエー! デテコーイ エモノハッケンイクゾー 不思議な世界!素敵な世界! 目覚めなさい… 破滅の果に汝が罰有り…。(ここまで6ターン)

お前に負けるなら悔いはないさ…(ドカーン」


その結果、この『昏き底より出でる者』を軸にした『ニュートラルヴァンパイア』が大流行。

7つのクラスに2~3つのデッキタイプが存在するゲームにもかかわらずニュートラルヴァンパイアだけで使用率の3割を占め、勝率に至っては56%と地獄のような環境を生み出していた。

(56%と書くと低く見えるが、同じデッキの勝率が50%になることを考えると50%を大きく超えているのはかなり危険な状態)

これによって引退してしまったユーザーも多く、まともなナーフが来なければゲーム自体の雲行きすら怪しい状態になっていた。


そして、7/31のアップデートを期に大規模な下方修正が行われ、トーヴはただの2/2となり、バフォメットもただのヴァンパイアフォロワーを手札に加えるだけのカードに下方修正。

肝心の昏きもバーンダメージが5ダメージに固定され、フィニッシュ能力も強い程度に抑えられた。


また、これをきっかけに今まで周辺カードだけナーフして見逃されていたカード類も続々と下方修正が加えられ、運営のカード調整の方針に少なくない影響を及ぼすこととなった。


まさかの復活

2019年3月16日のゲーム内グランプリにて、歴代の環境デッキを当時の性能のままで使える「Legacy Decks Cup」が開催。

当然、猛威を振るったニュートラルヴァンパイアも含まれており当時の悪夢を知らないプレイヤーでもそのヤバさを知ることとなった。


そしてその後、ローテーション落ちからしばらくの月日が経った2019年3月28日にまさかのナーフ解除

元のヤバすぎる火力を取り戻したが、上述したサポートカード類はナーフされたままな上に魔境とされるアンリミテッドではあまりにも遅すぎるため、2019年8月時点ではあまり暴れていない。


再臨

歴代カードのリメイクがテーマであるカードパック「リバース・オブ・グローリー」の、アディショナル(追加)カードにてリメイク。

名前天閉ざす昏き者
種類フォロワー
クラスヴァンパイア
レアリティレジェンド
コスト8
進化前攻撃力:6 体力:7
能力アクセラレート 2; 囁く昏き者1体を出す。
潜伏
このフォロワーが潜伏 状態で攻撃したなら、囁く昏き者3体を出す。
進化後攻撃力:8 体力:9
能力潜伏
このフォロワーが潜伏 状態で攻撃したなら、囁く昏き者4体を出す。
CV立木文彦
収録セットリバース・オブ・グローリー

名前囁く昏き者
種類フォロワー
クラスヴァンパイア
コスト2
進化前攻撃力:1 体力:2
能力潜伏
攻撃時 ターン終了まで+1/+0する。
進化後攻撃力:3 体力:4
能力進化前と同じ能力。
収録セットリバース・オブ・グローリー(トークンカード)

アクセラレートによって小回りの利く性能となった反面、ラストワードが消えていることや効果が横展開に変わっているため、フィニッシュ力は控えめとなっている。

どちらかというとアクセラレートをメインに起用して、試合が長引いた場合のフィニッシュ手段として使うのが良いと思われる。

事前に横展開の準備をできるという点で言えば、自分の場に居るフォロワーを全て破壊してデッキのフォロワーと入れ替える能力を持つプルソンとは良相性。


関連イラスト

ナーフの昏きくん2 シャドウバース


関連タグ

Shadowverse Shadowverseの登場人物一覧

みんなのトラウマ



「濡れよ、果てよ、嗚呼、嘆く声よ。遍くは飲み込まれ、暗闇の最奥へ流れていく。

さぁ、永久より長く、瞬きより短き、汝の日が始まる。」


―『奈落の底』、終章、第一小節

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