11人いる! とは 萩尾望都 が描いた中編SFマンガである。
作品解説
漫画雑誌『別冊少女コミック』1975年9月号から11月号に連載された。1976年、第21回小学館漫画賞少年少女部門を受賞。
背景設定や緻密なストーリー構成、魅力的なキャラクターが描かれた。
閉鎖環境の中で疑心暗鬼に陥りつつ、犯人捜しの推理小説の様な要素や、登場人物同士の友情や協力、ラブストーリーまでもが盛り込まれた。
ストーリー
宇宙大学の入学試験の最終テストに臨んだ無数の受験生達。
最終テストは10人1組で行なわれ、チーム別に異なる課題が与えられる。その内の1チームが登場人物達。
彼等は漂流中の宇宙船に移動させられ、一定期間の間、外部との接触・補給・通信無しでサバイバルをするように指示される。
ところが宇宙船に到着した人間は11人いた!
誰が余分の11人目なのか。目的はなんなのか。宇宙船内で様々な事故?やトラブルが起き、疑心暗鬼がつのっていく。
彼等は生きて合格できるのか。11人目は誰なのか・・・
続・11人いる! 東の地平・西の永遠
「11人いる!」の3ヶ月後を描いた続編。宇宙大学に入学後の話。
作中で政変や戦争が発生、主要登場人物に死者が出るなど、作品の雰囲気は(ミステリー風味であった)「11人いる!」とは異なっている。
ストーリー
「11人いる!」のキャラの内、故郷に帰って王位を継いだバセスカ。
彼の招待でタダトス・レーンとフロルベリチェリ・フロルの2人がバセスカの星を訪れる。
だがバセスカは謀略によって王位を追われ、隣国との戦争も起きてしまう。
関連イラスト
感動のラストシーン(に近いもの)