概要
自分であること、自己同一性、自我同一性
「これこそが本当の自分だ」といった実感のことを自己同一性と呼ぶ。
自己同一性とは、心理学と社会学において、「自分は何者であるのか」という問いに象徴され、状況や時期などによって変わることのない「自分は自分である」という自己認識として確立される。
自分が他者から必要とされているか、自分の居場所があるか、その集団の一員であるという意識などもアイデンティティの確立に密接に関わる。
アイデンティティの確立がうまく達成されないと、「自分が何者なのか、何をしたいのかわからない」という同一性拡散の危機に陥り、人生において何度もアイデンティティクライシスを経験して、二次的に精神病理にまで落ち込んだり、人生の停滞を経験する事となる。
当初は「自我同一性」と言われていたが、後に「自己同一性」とも言われるようになった エリク・エリクソンによる言葉で、青年期の発達課題である。