もしかして
概要
日本人の先祖である民族。寒冷地に適応した北方系古モンゴロイドであるが、氷河期に進化した新モンゴロイドに比べると適応の程度は薄い。弥生時代に大陸からやってきた新モンゴロイド(弥生人とも称されるが、弥生文化の担い手には縄文人の直系子孫もいるので、この呼称は不適切)と混血し、現在の日本人が出来上がった。
背が低くがっしりしており、非常に筋骨たくましい体格であったと想像される。顔の上下が短くえらが張っており、四角い顔立ちであった。これらの特徴は後年の日本人の人骨と比較すると一目瞭然で、縄文人の骨を見てから江戸時代の男性の人骨を見ると女性と見間違うほどである。ただし、体格や顔立ちについては遺伝だけでなく生活習慣の影響も否定できない。
遺伝子的に北方にルーツがあると思われ、これは文化的特徴(沖縄のような亜熱帯地域でも寒冷地向きな住居である竪穴式住居にこだわっていたことなど)からも裏付けられるが、渡来ルートについては朝鮮半島経由や樺太経由など複数のルートが想定され、これは弥生時代の渡来人も同様である。