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縄文土器の編集履歴

2019-10-26 00:20:49 バージョン

縄文土器

じょうもんどき

縄文時代に作られた土器。

縄文時代土器


概要

名前は縄文(縄の模様)がついているということからだが、その名に反して、縄文を施さない縄文土器もある。縄文のほか、爪形文やササの茎・動物の管骨などを施文原体とする竹管文、貝殻を施文原体とする貝殻条痕文などが施されることが多い。



世界最古級の土器のひとつであり、かつては、青森県大平山元I遺跡で発見された約1万6500年前の縄文土器が世界最古とされていたが、現在は、中国・江西省の洞窟で発見された約2万年前の土器片が世界最古とされている


時代によって文様、器形の変遷が著しく、出土土器はその遺跡の年代を決める指標としての役割を担っている。


特徴と変遷

縄文土器は浅鉢、深鉢、壺、注入土器、香炉形、二口、高坏、とっくり型...など器の形が非常に多彩で、実用性からかけ離れた装飾的な文様がしばしば施されるが、これは中期になってから顕著になった特徴である。


草創期の土器は鉢型の土器しかなく、無文かごく簡単な文様を施したものばかりであった。この頃の土器は厚手で非常に重く、器の底が尖っているか丸いものがほとんどで、焚き火に埋めて煮炊きに使われたものと思われる。縄文前期になると、器の底が平らになり、縄目模様を全面に施した典型的な縄文土器が一般化する。貯蔵用や煮炊き用の土器ばかりでなく、食器として使ったと思しき椀や浅鉢も増え、「ミニチュア土器」など実用性のない土器も多く出土する。


縄文土器の造形的にもっとも華やかな時期が、縄文中期である。馬高式土器(いわゆる火焔土器)や曽利式土器(いわゆる水煙式土器)など、口縁に過剰な装飾を施した鉢形土器はこの時期に集中する。


縄文後期も土器の形や文様は中期に引き続き多様な形態をとるが、この時代になると縄文中期の過剰なほどの装飾性はやや控えめになり、薄手ですっきりと洗練された形の土器が多くなる。「磨消縄文」といって、一旦施した縄文を消しとる手法など手の込んだ装飾がしばしば施される。また、漆や赤色塗料が塗布されることも多かったようで、土器の表面を丹念に磨いた形跡のあるものが出土する。


縄文土器の頂点が、晩期の東北地方を中心とする地域で製作された「亀ヶ岡式土器」である。薄手で精緻に焼かれた技術は見事なもので、土器づくりのあらゆる技法が施され、造形面での芸術性も高いものが多い。なお、同時期の西日本の縄文土器はこれとは対照的に装飾や塗料の塗布がほとんど施されず実用本位のものがほとんどで、弥生〜古墳時代に多用された高坏が出現するなど、弥生土器と見紛うようなものが多い。


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土器 弥生土器 岡本太郎

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