うわさ
人生という旅の終点に然程の差は無い。しかしイソップ・カールは多くの者が理想としている送り人だろう。彼は一歩一歩の過程を厳密に守り、終点へ辿り着いた旅の客に最大の尊敬を抱いている。
概要
アプリゲーム「IdentityV」に登場するサバイバーの男性。
プロフィール
名前 | イソップ・カール |
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年齢 | 21歳 |
出身階級 | 中産階級 |
職業 | 納棺師 |
容姿
濃い灰色の制服に身を包み、白手袋といった服装。
薄い灰色の髪を後ろで一つ結びにしており、胸ポケットにはハンカチを入れている。
口元はマスクで隠されているが、公式の原画ではマスク無しの時の顔が確認できる。
性能
外在特質
- 納棺
化粧箱を持ち歩いており、開けると身代わり人形を入れた棺桶を召喚できる。同時に自分は「死者蘇生」状態に入り、ロケットチェアに縛られると身代わり人形を通して棺桶の中から蘇生し、15秒の危機一髪効果を得る。ロケットチェアから仲間に救出される度に召喚できる棺桶の数が増えるが、納棺師は1人につき1つの棺桶しか同時に召喚できない。
- 化粧箱
納棺師は他のサバイバーの顔を記憶し、身代わり人形に描くことができる。サバイバーは「死者蘇生」効果を獲得でき、納棺師は自身の死者蘇生状態を失う。
- 生死超越
クモの繭、及びロケットチェアでの耐久時間が10%増加する。納棺師は行動能力を失った、数回ロケットチェアに座らせられた、或いは既にロケットチェアで長く耐久したサバイバーを蘇生させることはできない。
- 社交恐怖
他人の存在に敏感であり、ゲーム開始とともに15秒間、すべてのサバイバーを察知できる。他人と共に解読している時、自身の解読速度が15%低下する。
主な立ち回り方
「社交恐怖」により試合開始時に15秒間仲間の居場所が分かるので、1番近くにいる仲間の顔だけでも記憶しよう。合流後は仲間とは別の暗号機の解読を進めていく(解読速度が低下してしまうため)。序盤に合流するのは、機械技師や心眼といった、解読速度バフを持っており、ハンターから狙われやすいサバイバーを優先した方が良い。
棺桶を使って仲間を救助する際は、その仲間の状況を把握することが大切になる。棺桶内の人形に化粧ができるのは、顔を覚えている上で、健康、負傷、ダウン状態のいずれかの状態にあるサバイバーに限られる。風船に吊られたり、ロケットチェアに拘束されている、または次に拘束されると脱落してしまう状態のサバイバーは化粧できないので注意。
また、化粧中の仲間が風船に吊られると化粧がキャンセルされてしまうので事前に化粧しておくことをお勧めする。
なお、化粧を施したサバイバーは拘束されると10秒程で棺桶から蘇生できるが、傭兵や空軍など、耐久時間が長いサバイバーはその強みを活かせなくなるので、状況によっては棺桶を使わずに救助する方が良い。
自分や仲間が救助されて危機一髪状態でも棺桶を召喚することはできるので、その間に化粧するのも戦略のうち。自身が攻撃されてダウン確定になった時に棺桶を召喚して無理矢理時間を稼ぐという荒業もできるが、ハンターに棺桶の位置を把握されやすいので、あくまで時間稼ぎの最終手段であることを忘れずに。
ゲート開放後、棺が余っていたら召喚し、脱出していない仲間の顔を描いてあげることで、ハンターの行動を制限できる。場合によってはハンターに判断ミスをさせ、勝ちやすくなる。
しかし、ここで大事なことがひとつある。それは死者蘇生状態のサバイバー以外に動けるサバイバーがいなくなると棺桶から蘇生できなくなるということ。
試合中に棺桶救助を警戒するのはハンターとして当然だが、このことを知らないハンターも少なからずおり、死者蘇生状態のサバイバーが最後の一人になっても拘束せず、ご丁寧に失血死するまで待つという事態が発生する。
両者にとっても時間の無駄なので、ハンターはちゃんと最後の一人を拘束してあげよう。サバイバーもハンターがこのことを知らなさそうなら潔く投降するのも一つの手だ。
衣装(スキン)一覧
UR |
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エクソシスト |
疑いは昨日の信仰を打ち壊すことも、明日の信仰の道を切り開くこともできる。 |
SR | |
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バンカー | ロールシャッハ医師 |
蒸気の都の通貨は紙幣ではなく、溶炉の高塔が地熱より得るエネルギーだ。高塔のコアの灯火が消えてすぐに、彼が保管していた塔頂のカギの行方も分からなくなった。 | 症状:ロールプレイ症妄想性障害 記録:自分が病気だということを認めず、逆に自分のことを精神科医だと言いはり、共に逃げ出そうと幾度もほかの患者をそそのかした。今回、ついに大騒ぎになってしまった。 |
夢の中に出てくる人 | 琴師 |
目を閉じて、当ててみて。これはひとときの休憩か、それとも永遠の眠りか。 | 月が1番高いところまで登ったとき、彼はあの曲を奏でる。 |
宴会執事 | |
(現在、中国版のみ入手可能) |
R | |
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厳粛な白 | 赤服 |
夏の花の如く艶やかに生き、秋の枯葉の如く穏やかに朽ちてゆく。死は、このように美しく、自然に解釈できるものだ。 | 赤色の晴れ着は、自分を注目の的にするが、生死に対する畏敬の気持ちが減るわけではない。 |
初期衣装 | ボロい服 |
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初期衣装。すべてが自然に見える。 | 服がボロボロだ。本当にただゲームをしただけ? |
携帯品
UR | |
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黄バラの骸 | ここに永眠したのは決してただのお詫びの気持ちだけではない。 |
特殊効果:納棺師の動作と効果を切り替える。蘇生効果を切り替える。棺桶召喚を増加。白い肋骨(ろっこつ)の上に白と黄色のバラが咲いており、その中でもひときわ大きい黄色のバラの上に輝く白い蝶が羽ばたいている携帯品。棺桶を召喚すると、地面が黒くうごめいて、その中から黄色いバラの花びらをまき散らしながら棺桶が出現する。召喚後は、棺桶の周りをらせん状に黄色い靄(もや)が渦巻く。棺桶にはバラの蔓(つる)が巻かれていて、その末端に黄色いバラが一輪咲いている。正面から見ると、身代わり人形の胸のあたりにバラが咲いており、とても幻想的。棺桶を召喚した後も黄色いバラの花びらは棺桶の周りを舞い続け、地面もうごめき続ける。納棺師が身代わり人形に化粧を施す前、立ったまま一瞬お祈りのポーズを取る。その後、納棺師は棺桶の周りに咲いている黄色いバラを整える仕草をする。この動作の間に身代わり人形に化粧が施される。 |
SSR | |
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聖裁 | 聖潔の裏側は何か、それは君がどう定義するかによることだ。 |
特殊効果:棺桶エフェクト・死者蘇生エフェクト。赤い意志がはめ込めれた銀の短剣の携帯品。棺桶を召喚すると、赤黒い靄に包まれながら棺桶が出現する。召喚後も棺桶は赤黒い靄が出続ける。「死者蘇生」が発動すると、そのロケットチェアに座ったキャラから赤黒い靄がにじみ出てくる。棺桶の蓋にレリーフや真っ赤な十字架が刻まれ、棺桶の外側は血のような赤色になる特殊効果を発揮する衣装「エクソシスト」と見た目の相性が良い。 |
SR | |
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銀のくし | 大事に保存された銀のくしは、少しの傷も見つからない。 |
FOXの日本刀 | 鋭い日本刀。 |
「ペルソナ5コラボ」限定携帯品。 |
余談
衣装の一つである「ボロい服」を着たイソップをジョゼフ視点で見ると、
半裸に見えるバグが発生する。
「琴師」でも同じようなバグが発生する模様。
「ボロい服」だと上が「琴師」だと下がバグる。
スペックの良いパソコンだとなりにくいが、スマホだとなりやすいらしい。
バーメイドの登場により、彼女から渡されたドーフリンを飲むモーションが追加されたのだが、彼は常にマスクを着用しているため(宴会執事だけ身に着けてない)マスクの上からドーフリンを飲む構図となり、探偵から心配されたりネタにされる。
公式Twitterにバーメイド紹介動画が投稿され、イソップのマスクの心配をするリプライが付いたが、本人は乾くからと気にはしていない模様
(´⊗ゝ⊗`)<…いつか乾くので。
※公式Twitterから引用
関連イラスト
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背景推理(ネタバレ注意!)
この先ゲーム内における「背景推理」のネタバレを含みます。
1.学徒 | 母が死神に抱擁されたその日、僕は彼の学徒になることを決めた。 |
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1枚の写真:年長の納棺師がカールの手を引いて墓場から出ようとしている。カールは振り向いて背後の墓碑を見ている。 | |
2.たぶん、僕は… | あの人が今最も必要なのは医者だ… |
1枚の退学届:イソップは自閉症、あるいは他の問題があるかもしれません。申し訳ございませんが、残念なことに、イソップは我々の学校で学ぶことはできません。 | |
3.ステップ | 慎重、精確、そして果敢に。 |
1枚のステップの説明:彼らの説得に努めてください。もしだめなら、次のステップに進んでください。まずは彼らに、水和臭化物を注射し… | |
4.死神の花束 | 鉛灰色の墓場は時に鮮やかな色に染め上げられる。時には花の色、時には血の色。 |
手紙:親愛なるイソップ、久しぶりだね。午後、墓の東側の黄色いバラ園でキミを待ってる。会えることを楽しみにしてるよ。 | |
5.勇気を出す | 彷徨う人達は…臆病すぎる。 |
死亡報告書:死因不明、死亡時間不明、ただ行政官のサインのみがはっきりしている。だから、もっと勇気を出して、この世界にさよならを。 | |
6.満開の後 | 死神の階段の近くは、植物の生長に適していない。 |
「イソップ、彼女は死の世界に行くべきだったんだ。それに対して、私はわずかな手助けしかできない。でもほら、黄色いバラの花園だ。眠る彼女によく似合うだろう?」 | |
7.休学期 | 彼は離れる準備ができた… |
日記:彼は一通の招待状を受け取った。僕はその内容を見ていないけれど、あのシダのような蝋封を見て、彼はもう戻らないだろうと思った。 | |
8.最後の授業 | 課題は想像より少し難しかった。 |
レポート:負傷者ジェイ・カール。負傷多数の歴がある。高所からの転落による粉砕骨折、刃物による大量の出血と大規模な組織挫傷を含む。 | |
9.メッセンジャー | これは僕に渡されたものだ。彼女は、ただの受け渡し人にすぎない。 |
遺物リスト:日用品と1通の招待状。招待状はシダの蝋封が付けられており、エウリュディケ荘園からのものだ。 | |
10.卒業 | 棺桶の中の彼の顔は安らかだ。彼はきっと僕の答えに満足してくれる。 |
日記:あの臭化物が彼の血管に流れる動きを感じて、私は彼になるのだと分かったが、彼は自分が嫌な様子になるんだ。 | |
11.誘いに赴く | 僕はこの誘いを断ることはできない。そこには多くの人が彷徨っている。 |
日記:彼が彷徨う者たちを引き渡す喜びを、僕もついに感じることができた。そして、当時の彼が約束に赴こうとした痛切さも理解した。 |
用語の意味(やや考察を含む)
※原案の設定が全てゲーム内に適用されているとは限りませんが、一応記載しました。
ジェイ・カール |
イソップ・カールの義父。「納棺師」を職業としており、葬儀場で働いている。彼は、イソップを孤児院から引き取ってすぐに葬儀場で働かせた。「納棺師」として働く義父の姿を見て、イソップは死に対する恐怖を克服した。イソップにとって師匠のような存在。彼がイソップに言った、「亡くなった人々の中には次の日に訪れる自分の死を理解できない人がいる。私たちはそういった人々を導くガイドなのだ。」という言葉がのちにカギになってくる。 |
彼らの説得に努めてください。もしだめなら、次のステップに進んでください。まずは彼らに、水和臭化物を注射し… |
「彼ら」とは、納棺予定の”まだ生きている”人間のこと。その人間に「あなたは死んだ」と伝え、死を認めるよう説得し、抵抗したら鎮静させる。「水和臭化物」とは筋弛緩薬であると推測。(元ネタは、映画「アフター・ライフ」か。) |
彼は一通の招待状を受け取った。僕はその内容を見ていないけれど、あのシダのような蝋封を見て、彼はもう戻らないだろうと思った。 |
イソップが成人した日、義父は招待状を受けとった後、行方をくらましてしまい、イソップは彼の仕事を引き継いだ。義父は荘園に行ったものと思われる。 |
課題は想像より少し難しかった。 |
「課題」とは、イソップの義父がイソップに課した「死者自身に死を認めさせる」という課題。変わり果てた義父の「死体」を受け取ったイソップ。しかし、イソップは彼が完全に死んではおらず、瀕死であることに気づく。イソップは、いつか義父が言った「死者自身に死を認識させ、安全に死を受け入れさせることが納棺師の仕事なのだ」という言葉を真実だと信じていた。そしてイソップは「彼に死を認めさせなければ」と、瀕死となっている義父の体に筋肉弛緩薬を注射した。しばらく義父はうめいていたが、やがて静かになった。その後、イソップは彼のために死に化粧を施し、数日後、彼のための葬儀を一人で行った。 |
これは僕に渡されたものだ。彼女は、ただの受け渡し人にすぎない。 |
イソップは刺殺体となった女性の修復を行っていた。その彼女のポケットからは、一枚の手紙と招待状があった。手紙は女性がその娘に宛てたものであった。イソップはその招待状が、義父が失踪する前に持っていた招待状と同じ紋様をしていることに気づいた。イソップは手紙をその娘のところへ送ろうと決意し、招待状に書かれている荘園に行くことにした。このことから「彼女」とは、イソップが修復を行った女性であると推測できる。 |
背景ストーリー
21歳の納棺師イソップ・カールは生まれつき独りでいることが好きだった。
生者と接触することを嫌い、死者に近づくことを好む。
それが彼が納棺師という仕事をする上での最も根本的な理由だった。
人生という旅の終点に然程の差はない。
しかしイソップ・カールは多くの者が理想としている送り人だろう。
彼は一歩一歩の過程を厳密に守り、終点へ辿り着いた旅の客に最大の尊敬を抱いている。
カールが謎めいた美しい旅行者の手紙を見つけた時、彼は不幸な母親に代わって最後の願望を成就させるために神秘的な荘園に足を踏み入ることを決意した。