概要
2007年にStudio e.go!より発売された18禁シミュレーションRPG。神楽シリーズとしては3作目となる。
登場人物
飛天丸
主人公。半妖の青年(天狗と人間の巫女のハーフ)。常に天狗の面をつけている。天狗と巫女の血を引くために高い神通力の持ち主。さらに飛行能力を持ち、高い機動性を誇る。
半妖ということで幼い頃から迫害を受け続けていたが、千蟲姫に救われ、それ以来、忠誠を誓い、付き従っている。清家姉妹や月杜神社と共同戦線を張った後は、月杜神社の動向を探るために藤原晴彦(ふじわらはるひこ)という転校生として学校に潜入して、清家穂乃香のクラスメイトとして活動する。
我儘で気まぐれな千蟲姫の相手をするだけあり、気配り上手。さらに料理も得意。
千蟲姫
王臨山周辺の妖怪たちを取りまとめる元締めであり、ムカデの妖怪。通称「ちぃ様」。外見は幼い少女の姿をしている。豪放磊落な性格でサバサバしている。料理上手であり、飛天丸の料理の師匠。
元は、月から来た人間の血を引く人間で月杜神社の巫女だった。この地に住む龍を倒すために「蟲下ろしの儀」を行い、体内に蟲(ムカデ)を宿す妖怪になった。しかし、龍を倒した後の約束を破られ、妖怪として月杜神社から命を狙われ、月杜神社に操られた妹によって封印されてしまった。封印から解放されて復活した後は、月杜神社打倒を企む。
上記の理由があったにも関わらず、これはこれ、それはそれと割り切る潔い人物で、清家姉妹が月杜神社に利用されるのを案じる優しさを見せていた。
清家穂乃香
清家姉妹の姉。行動派で、気配り上手な優しい性格。お気楽に見えるが、子供の頃に過酷な修行(冬の雪山で半年、無人の月面で半年間生き残るという過酷な修行)をこなして、それを笑顔で話すなど、心の強い少女。
頼りない姉だが、妹思いであり、淡々としてクールな澄佳を「冷血女」と心の中でツッコミを入れつつも、大事にしている。澄佳ルートでは、飛天丸の手料理をごちそうになったときは、澄佳に「しっかり食べるんだよ。家庭の味を覚えるのは大事だからね」と言ったり、澄佳と飛天丸が結ばれたことを察したときは、自分のことのようにスキップしそうな勢いで喜んでいた。
清家澄佳
清家姉妹の妹。感情に乏しく、クールな性格。暗い洞窟に一ヶ月閉じ込められて妖怪と戦いながら生き延びるという過酷な修行のトラウマで、感情を閉じ込めるようになり、暗闇が苦手になった。本人に悪気はないのだが、そのクールで冷淡な性格から学校では敵が多く、喧嘩を売られては返り討ちにしているため、『喧嘩番長』というあだ名がつけられている。下駄箱にごみを詰められるなどの陰湿ないじめにも合っているが、それを淡々と話していた様子から、あまり気にはしていない。
姉のことは軽く見ていたが、姉が自分以上の過酷な修行をしていたことを知り、その考えを改めて謝った。
澄佳エンディングでは、飛天丸と同じ時間を生きるために、千蟲姫の力を分け与えられて半妖になり、笑顔も見せるようになるなど感情豊かになっている。
エーファ
西洋妖魔を束ねる魔女。龍の封印を利用してドラゴンの復活を狙い、自分の器にしようと企み、西洋から日本に侵攻してきた。
サキュパス
エーファの配下の妖魔。ボクっ娘。人間とのハーフで、飛天丸と似たような境遇だったため、飛天丸に親近感を持っていた。
親父天狗
飛天丸の父。西洋妖魔のドッペルゲンガーが天狗の力を取り込もうとしたが、逆にその思念に乗っ取られた存在。生前の記憶もあったようで、自分を倒した飛天丸に、飛天丸の母親(飛天丸の母は穂乃香みたいな朗らかな性格の巫女で、天狗を倒しに来たが、河で溺れて武器や道具一式を流された状態で天狗に助けられて、その後互いに打ち解けて結ばれて、飛天丸をもうけたこと)について話した。
千蟲姫の妹
千蟲姫の回想等に登場。名前は不明。月杜神社に操られて、千蟲姫を封印してしまった。姉を封印したことを後悔したまま、月杜神社最初の巫女になった。自分の死後、姉のような存在を封印する事態になったときは、同じ悲劇が起きないように、相手の妖怪の部分のみを封印するように月の石に願いと力を込めた。