概要
レシプロエンジンのうち、エンジンの動作に必要な吸入、圧縮、膨張、排気をピストンが1往復、つまり2動作(クランクシャフト1回転)のうちに完結させるエンジンである。
このサイクルでかなり多数の形式があるが、現在Pixivに投稿されている作品はほぼ全てが自動車(二輪車)と、それに載せられた2ストロークガソリンエンジンである。
2ストロークガソリンエンジン
2ストロークガソリンエンジンは、4ストロークエンジンに比べると小型軽量で、製造コストが安く同じサイズであれば高出力となる傾向がある一方で、環境負荷が高い傾向にある。これは、構造上未燃焼(不完全燃焼)のガソリン蒸気や有機化合物が排出されやすく、またエンジンオイルを同時に燃焼室に取り込む構造であるため、オイルの燃えさしとでも言える煙と微細なオイル飛沫、不快な臭気を含んだ排気ガスが出る。これらは、いずれも環境に対して悪影響を及ぼすものである。
また、回転数が上がると排気音は甲高い独特なものとなり、人によっては耳障りに感じるようになる。
日本では、かつてはコストの安さや構造の簡単さ、出力の高さが買われて、軽自動車や小型オートバイ、原動機付自転車、草刈り機、チェーンソーなどに使われていたが、環境規制が非常に厳しくなったため、他の型式に置き換えが進められている。
また、出力の高さから競技用オートバイや、これをイメージしたモデルにも載せられていたが、これも現在はほとんど見られなくなった。