陸上自衛隊の戦後第二世代主力戦車。その名の通り1974年に制式化された。亀甲形鋳造砲塔に105mmライフル戦車砲装備という第二世代主力戦車のスタンダードに加え、独自の油気圧サスペンションによる姿勢制御システムを備えている。90式戦車がほぼ北海道限定運用のため40年近くにわたって本土防衛の任を負ってきたが、今後は10式戦車への置換により順次退役が予定されている。
2011年の東日本大震災による福島第一原発事故において、放射性瓦礫除去のためにドーザーブレード(排土板)を装備した74式戦車が投入された。通常のブルドーザーに無い対NBC兵器防御を備えた戦車ならではの用途である。
老戦車ではあるが、戦後最大の国難でこのような任務を任せられるのは胸が熱くなる話である。
しかし、間もなくリモコン操作式ブルドーザーが投入されたため、実際に作業に当たる事なく撤収した。