概要
海外版にのみ存在する『Ib』のエンディングの1つ。
ネタバレ注意!
この記事にはネタバレ要素が含まれております。
メアリーの正体を知ったイヴとギャリーは、彼女から命がけで逃れた末、メアリーの元の居場所をスルーし、遂には美術館およびゲルテナ作品『絵空事の世界』に辿り着く。
この絵画の中に2人で飛び込めば元の世界に戻れると確信したギャリーは、イヴと共に元の世界への帰還を試みる。そのような矢先、メアリーに追いつかれ、「存在を交換することで人間界に赴く」ことを目論むメアリーはギャリーの刺殺を図るが、イヴに止められる。
ギャリーをかばうイヴに、メアリーは「2人きりで外の世界に出られるとしたら、私とギャリー、どっちを選ぶの?」と、再度問いかける。
ここでイヴは、「どちらでもない」と答え、イヴはギャリーとメアリーを『絵空事の世界』の絵画に突き飛ばし、イヴは持っていたバラの花びらをすべて千切り、自ら死を選び2人を人間界へと旅立たせたのであった。
元の世界に帰還したギャリーと、人間界にやってきたメアリーは、お互いの安否を確認する。ギャリーは、イヴの両親の元へ赴くが、両親は「そちら(メアリー)は妹さんですか?」、「私たちは子宝に恵まれなくて……」と、イヴが存在しなかったことになっていた。
ギャリーは、メアリーと共に展示品を見て回る中で、ある少女の絵画を見つける。それは、イヴの肖像画だった。「初めて見るのに、どこかで会ったような気がする」と言うギャリーは、イヴと一緒にいた記憶を失っており、人間界に赴いたメアリーは、逆にイヴとの記憶を保持していた。
イヴを犠牲にして人間界に赴いたメアリーは嬉しくなく、自分がした事の愚かさに罪悪感を抱き、イヴの肖像画を見てただただ泣き崩れていくしかなかったのである。
ギャリー、メアリー視点でのバッドエンドである。