概要
CV:古川登志夫
群馬県警の警部。通称・ヘッポコ刑事。
元女優・工藤有希子の大ファンで、彼女が主演した刑事ドラマを見て刑事になった。
ヘッポコの名が物語るように、ドジな性格でどうして刑事になれたのか不思議なレベル。知ったかぶり的な態度や口調が目立ち、本当に刑事なのか疑わしい発言・行動をすることも目立つ。
「〜しちゃったりしちゃう」、「〜しちゃってくれる」というように、今は亡き広川太一郎氏を思わせる口調が口癖。
時には警察仲間等の足を引っ張るようなミスもしでかしており、劇場版第13作『漆黒の追跡者』では、コナンの不安が的中して、被疑者の前で転倒して手帳を落としてしまったことで、警察が見張っていることに気付かせてしまうという大ポカをやらかし、最終的に目暮警部が容疑者の恋人に刺されてしまう事態にまで発展してしまった。
他にも、『迷いの森の光彦』にて連行中の殺人犯、沼淵己一郎を彼との話に夢中になった隙を突かれて取り逃がす、『探偵事務所籠城事件』では、ある事件を担当したが、現場をきちんと調査せずに自殺と決めつけたことから、被害者遺族による新たな事件が起こった遠因を作ってしまっている。
初登場時は巡査部長だったが、劇場版第13作『漆黒の追跡者』で何故か警部に昇格しており周囲を愕然とさせる。コナンから「群馬県警大丈夫か」と呆れられていた。
コナンが推理ショーを行う際、他に適当な人物がいないと仕方なく眠らされる役割となる(コナンシリーズの中で警察関係者で探偵役をさせられたのは現在のところ彼が唯一である)。推理中はそれまでの軽い口調から真剣味を帯びた声色に変わり、口癖もない。
現実に、ノンキャリア警察官が警部に昇進するには警部補昇進から4年程度務める必要があり、組織上はあり得ないと言われる。しかしながらキャリア組の場合警部補から階級をスタートするため、初任が巡査部長以前では矛盾が発生する。もっとも、警察官には国家公務員試験2種合格者を採用する「準キャリア」というシステムが存在し、巡査部長からスタートするため、山村は準キャリア組の可能性がある。そうでなきゃ群馬県警の扱いあんまりだ・・・。
小五郎を慕っており、自称「名コンビ」で、小五郎と組んで解決した事件の犯人検挙率が100%であることを誇っている。(因みに小五郎は家族や昔の旧友が巻き込まれた事件ではコナンを凌駕する推理力を発揮する話が存在するが山村は現在そのような描写が一つもない。)
また見当外れな推理で小五郎や園子、有希子や京極といったレギュラーキャラを犯人扱いすることもしばしばある上に刑事という職業柄しつこく疑うことすらある。更には光彦を探しにきたコナン達の事情もロクに聞かずに追い返そうとするなど、非常に面倒くさく性質の悪い一面も多い。
ただ、京極が容疑者にされた事件では、状況証拠から京極を容疑者として疑う一方で、被害者が「あくまでも居酒屋で酔った勢いで喧嘩した結果殺された」と的外れな推理を出した小五郎に対し、「状況の辻褄が合っていない」部分や「喧嘩で殺したに過ぎないはずの犯人がスタンガンを持っていたのか」、「どこでどういう形で殺したか」、「そもそも何故死体をわざわざ仮設トイレに放置したか」等を指摘している等、他の刑事達と同様に真っ当な刑事らしさを見せた事もあるが、いつもの如く癇癪を起こした小五郎に「んなもん知るかぁ!」と怒鳴り返されてしまっている。
上記のように警官らしからぬ言動ばかりが目立つが、『危ない化石採集』では事件の犯人であった村長の身勝手な犯行動機に呆れ、「あなたがなすべきことは、しっかり反省して罪を償うことだけです!」と至極真っ当な発言で締めくくるなど、それなりの責任感や倫理観を持ち合わせている描写もある。
自称のあだ名は「山さん」(『太陽にほえろ!』の山村精一刑事に因んでいる)。「山村警部」と呼ばれると気を良くする。少年時代の容姿は、髪型以外は骨川スネ夫によく似ていた。鳥取県八頭町在住の祖母・ミサエの話を頻繁に話題にしている。
名前の由来は、推理小説家で2時間ドラマなどでも有名な山村美紗。