概要
昔を懐かしみ、その当時を肯定する考え方。
これを唱える人を「懐古主義者」という。
相対的に現代を否定することになるが、このような考え方は時代を問わず存在しており、懐古の対象となる時期もリアルタイムで変遷している。
中年や老人の常套句である「今時の若者はこれだから…」が、いつの時代も聞かれるのはこのため。
(言い換えれば、彼らにも「今時の若者は~」と貶されていた時期があるのだ)
あまり度が過ぎると、懐古厨としてバッシングの対象になるので注意。
単に心情的に昔を懐かしんでいるだけである場合もあれば、世の中の実際に昔より悪くなってしまった(と感じる)部分について嘆いている場合もある。
前者だと、自分の好きなタイプの作品が全盛期だった頃を「昔は良かった…」と思っているようなケースが該当する。
後者だと、ソ連崩壊後のロシア人達が抱いたソ連時代を懐かしむ気持ちなどが該当する。というのもソ連崩壊後の経済混乱の酷さ(実際に出生率などに酷い影を落とした)と慣れない資本主義社会への適応を迫られた事により、ソ連時代の方が生活面で「(貧しいなりに)相対的に安定していた」と感じた事によるもの(同じ理由でロシア国内ではゴルバチョフも人気が無い)。