演:賀来賢人(ドラマ版にのみ登場)
概要
自社ブランドと海外ブランドのセレクトショップを中国だけでも150店舗以上経営しているアパレル系の大会社、「R.Z.P.V.」の社長。糸目気味で長身の美青年。カレーが大好物で、来日時はCoCo壱とすき屋のカレーを絶賛していた。
元は身寄りがなく孤児院で育ったシンガポール出身の華僑だが、アメリカ人の資産家に引き取られた事で現在はアメリカ国籍となっている。ちなみに普段使っている言語は英語で、片言だが日本語も少し話せる。
たった数年でアジアのほぼ全域に子会社を立ち上げ日本の大手ブランドをも吸収し、今や力を失った日本のブランドが全てひれ伏すとまで言われるその手腕から、「アジアアパレル業界の異端児」「アジアのアパレル業界の首領(ドン)」の異名で呼ばれている。
一見すると爽やかな好青年に見えるも、自社の利益にならないと少しでも判断した者は簡単に切り捨てられるだけの冷徹さを持ち、初登場時には「人が来ないけど雨続きだから仕方ない」とぼやいていた自社ブランドのセレクトショップの女性店員を激励するかのような素振りを見せた後、あっさり秘書のファヨンに彼女をクビにするよう言い渡している。
また、自分の周りの才能のある女と片っ端から寝る女癖の悪さも社内では有名であり、自社のトップモデルにも手を出している。
もう死んでいる日本のファッション業界を「職人が芸術家として服作りにおける絶対的なトップに位置していた時代に戻したい」と考えており、原宿で行われた展示会で出会った月海の才能に目を付け、売却の危機に陥った天水館を買い取るのと引き換えに彼女をシンガポールの本社へと連れて行った。
月海の事は「私の目の前に突然現れた幸運の女神」と称する程に特別視していて、更に不意打ちでキスをするなどそれ以上の感情も抱いている模様。
蔵之介によって月海が奪還された後は、追い打ちをかけるかのごとくチャイニーズ・ブラックマンデーのあおりを受け、会社が倒産の危機に晒されてしまう。
その対策として100人以上の子会社の社員をリストラに追い込むなど、会社を守るために無駄と定めたものは全て切り捨てるそのやり口に役員達が不満を募らせたのもあって、最終話では社長の座を解任された。
その後はニュー江ノ島水族館で開催されたファッションショーに蔵之介から招待され、退職金代わりに貰った天水館でしばらくは住み込みの大家兼管理人をやろうかと、ショーの後の打ち上げで話している。
アニメ版には未登場。