CV:花澤香菜 / 実写映画:能年玲奈 / ドラマ版:芳根京子
概要
主人公。年齢は18歳→19歳。名前の由来は、月の綺麗な夜に海の近くの病院で生まれたため。
イラストレーターを目指して鹿児島から上京。インターネットのコミュニティサイトで知り合った友達に誘われて、天水館へ入居した。
人物
幼い頃に母親と水族館のクラゲを見て以来、クラゲを深く愛する様になったクラゲオタク。
部屋にはクラゲの図鑑やスケッチ、自作のクラゲぬいぐるみが大量に置かれている。
入居後は極度のコミュ障のせいかまともに働きもせず、殆ど天水館に引きこもって他の住人達(通称『尼~ず』)と共に「男を必要としない人生」を謳歌している。
母・深雪を小学生の頃に病気で亡くしており、作中では母親に心の中で語りかけるモノローグがほぼ毎回描かれている。
自らを「腐った醜い生ゴミ」と称する程とにかく自分に自信がないため、積極的に着飾りたいという欲求もない。
そんな感じなので蔵之介の兄の鯉淵修に恋をする様になっても、なかなか自分の想いを素直に認められずにいた。
容姿
普段はメガネに三つ編み、服装は天水館ではスウェット、外出時はくすんだ色の服上下(蔵之介や花森からは「ぞうきんみたいな色」「ぞうきんセットアップ」などと言われた)ばかり着ている冴えない外見。
更に(尼~ず全員に言える事だが)ファッションはおろかあらゆる流行に疎く、総じて言えばとにかくダサい。
しかし、蔵之介にメイクやスタイリングを施されると清楚なお嬢様風になる(メイン画像左側参照)。
作中の動向
天水地区の再開発を契機に千絵子の母・千世子が天水館の売却を決めてしまい、他の仲間達共々天水館を追い出される危機に陥る。
そこで天水館を守るため蔵之介が提案した、「クラゲのドレスを作って大儲けして、その資金で天水館を買う」という妄想にも近い打開策に最初は引いていたが、やがて大切な場所を守るために一念発起。デザイナーとしての才能を開花させていく。
特にドレスをよりクラゲに近付けようとする際の集中力は凄まじく、他を寄せ付けないその姿は蔵之介から「覚醒モード」と呼ばれている。
天水館を舞台としたファッションショーは成功したが天水館を買い取るには程遠く、新作の『毒クラゲドレス』も売れず、更に千世子が韓国から帰国した事でいよいよ天水館売却まで秒読みとなってしまう。
そこで最後の手段として原宿の展示会で出会ったカイを頼り、彼が天水館存続のための交換条件として提示してきたヘッドハンティングを受け、カイの本社があるシンガポールへと旅立つ事となる。
蔵之介によって救出され帰国を果たした後は、これまでの一件で服飾というものについて深く学び考えさせられたのを契機に、「明日何を着たらいいのかわからない自分みたいな女の子に、Jellyfishの洋服を着てもらいたい」と思う様になった。