CV:斎賀みつき / 実写映画:菅田将暉 / ドラマ版:瀬戸康史
概要
女装男子。年齢は20歳。本業は大学生(早稲田大)だが、あまり通っていない。
戦前から続く政治家一族の大物政治家・鯉淵慶一郎と、その愛人である舞台女優のリナの間に生まれる。
幼い頃は母と暮らしていたが、リナが喉の病気を患い女優の仕事を続けられなくなったのが原因で、5歳の時に鯉淵家に引き取られた。
人物
美しい物(母のドレスやアクセサリー)に囲まれて育った影響で、本物の女性以上にお洒落を愛している。
幼くして母と引き離された事に反発し、政治の道には進まずファッション界で生きたいという夢を持っている。しかし頭の回転の速さ、口の上手さ、図太い神経、更に人を動かす力といった政治家に必要な素質を備えているため、伯父にして総理大臣の根岸三郎太からは「(兄の)修より政治家に向いている」と評されている。
彼の女装趣味は政治の道には進まないという反発の一環であると同時に、鯉淵家に引き取られたのは跡継ぎの男が何人でも欲しかったからだという事を理解してから抱く様になった、「自分が女の子だったらずっと母親と暮らせていたのかもしれない」といった思いの表れでもある。
そういった生い立ちから、母と死別した寂しさからまだ完全に立ち直れていない月海の心境をよく理解している。
容姿
自他共に認める美少年で、女装姿はどこからどう見ても完璧な美少女。なお女装を始めたのは、高校時代の文化祭で大勢のファン(他校の女子含む)から身を隠すために女装したのがきっかけだという事が、番外編で明かされている。
作中の動向
月海とは、彼女が熱帯魚店で天敵のミズクラゲと同じ水槽に入れられていたタコクラゲのクララを助けようとしていた所で偶然出会い、月海にメイクを施したのをきっかけに「原石を磨く楽しさ」に目覚め、天水館に通う様になる。
当初は「おしゃれ人間」を天敵とする尼~ずからは快く思われていなかったが、高い食事を奢るなどして懐柔していき、今やすっかり天水館に馴染んだ。なお天水館は男子禁制なため、「男として育てられた男装の麗人で、本名は蔵子」という設定で通している。
そうして一緒に過ごす中で月海に恋心を抱き始めるが、月海と修が互いを想い合っているのを知っているため、その間で悩んでいる。
再開発による天水館存続の危機を救うため、ブランド『Jellyfish』を半ば無理矢理立ち上げ、尼~ずを率いて天水館買い取りに向けて乗り出す。
その最中で自らが足を踏み入れた世界の厳しさと己の考えの甘さを痛感させられるも、それらを乗り越える内に「尼~ず及び尼~ずの様にファッションに興味のない、またはファッションセンスの無い女の子でも着たいと思う服」を作る事を目標とする様になる。
最終回において開催されたニュー江ノ島水族館のファッションショーでは、遂にリナと涙の再会を果たす。その際に彼女から贈られた白いスーツを着てフィナーレを飾り、月海に「愛してる」と告白。
更に目白先生の正体が発覚したのと同時に自分も男である事を皆に明かし、「男だけど、これからもみんなの仲間でいさせて」と告げた。
ショーの後の打ち上げでは天水館の男子禁制が撤廃されたの機に、これからは東京に時々遊びに来るというリナのためもあって、天水館への入居を決めていた。