概要
CV:近藤隆
般若の覆面を被り、暗躍していたエルーンの青年。前編では特に大きな動きはなかったのだが、後編ではムゲンとの出会いにも言及された。
かつて長の長子であるシスによって滅ぼされたカルム一族の生き残り。彼も父母と姉を喪っている。
一族の中では身体能力が高いわけではなかったが身体強化のために使用されていた薬に対する知識が深く、一族の崩壊後は流れ着いた先で奴隷として買われたが薬の知識によって非合法組織マガザンの製薬部門技術長にまで上り詰めた。
冷静沈着にして聡明。運命論者であり、カルム一族の崩壊においてもその事実を俯瞰し、一族が覇空戦争から積み上げてきた歪みと業の帰結として、シス本人には罪はないと考えている。
しかしその理性を以てしても、家族や友人を虐殺したシスに対しての強い憎しみを捨て切れず、(シエテの煽動もあったとはいえ)秩序の騎空団へシスの罪を訴え、先々で彼を試すような行動をした。
マガザン崩壊後は一人落ち延び、カルム一族の郷に戻る。そしてシスに対して、果たし状代わりに、故郷にのみ生育する植物の葉を送りつけた。
最終的にはシスとの一対一の決闘となり、一族最強のシスに対抗して入神湯を飲むことで対抗、しかし生きようとする意思、十天衆や主人公、そして同胞たるネハンへの想いを抱えたシスに惜敗。彼の望みである「生きていてほしい」という願いを受けて、一介の薬師としてアフェールという街に向かった。
しかし………。
身体能力が高くないといっても一族の技はしっかり修得しており、成人の儀で使用される秘薬『入神湯』を服めば十天衆シスと渡り合える。
恃みとする技は『森羅寂静鬼哭滅掌』で八門を開く事で様々な効果が付与される。技の名前がかなり長いのでゲーム中の表示で確認するのはなかなか難しい。
余談
名前の由来は初登場シナリオの仏教絡みワードが多い事から、涅槃と思われる。また数字の単位として「涅槃寂静」が存在しており、十天衆の関係者として数字にまつわる名前を持っているともいえる。「涅槃寂静」は仏教名数の中では最小のものであり、無限と対になっているのかも知れない。
本シナリオクリア後、ネハンのルリアノートも解禁となるのだが、その量は……。
エルーンでは珍しく、きっちりとスーツを着込んでいるように見えるが、立ち絵をよく見るとわき腹辺りが開いている。肩掛けコートに暗殺拳という、その筋の映画好きからしたらたまらない属性の持ち主。
彼と戦うクエストのタイトルは『狂星乱舞』。英語版ではDancing Sadであり、植松伸夫作曲のファイナルファンタジー6のラストバトルBGM『妖星乱舞(Dancing Mad)』を意識しているものと考えられる。
おそらく彼を奴隷として買ったらしいマガザンの幹部は花山薫に似ておりちょっと話題になった。
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