ハル(牙狼)

はる

特撮作品『牙狼』(1期)に登場する怪人・ホラーの一体。

「キレイな手を・・・ありがとう」

「あと１つ。あと1つ揃えば私の身体は完璧になるの」

登場話:第17話「水槽」

声/演: miko

概要

水槽をゲートに人間界に出現し魚(作中ではベタ)に憑依して、孤独な人間の心の隙につけこみその者の血を吸い尽くすホラー。その正体は不気味なシーラカンスや人魚のような姿。

水中でしか生きられず、非力なため陸上では生存不可能で、人間を魅了して餌を運ばせる生体を持つ。

喰った人間の一部を得て容姿を人間に近づけていき、完全な人型になっていく性質を持つ。

世界を呪うプログラマー・戸沼充を魅了し、彼の血や彼から提供される人間を喰らって成長していき、餌から腕一本など少しずつ肉体を得て人間の女性のような姿に近づいていく。

身体を得る最後の餌としてカオルを指名し、戸沼に拉致させるが、駆け付けた鋼牙に水槽を叩き割られ、その醜悪な正体を現し、虫の息の所を牙狼に斬首され死亡。

しかし今際の際に鋼牙が「血に染まりし者」であるカオルをホラー狩りのための道具にしているという事実を明かし、事切れた。

「血に染まりし者。その女を生かしている魔戒騎士とはお前のことか。女を狩りの餌に使うとは……。お前も、我々ホラーと同じだ！アッハッハハハ……」

名前の由来は恐らく「ハルピュイア」。鳥型の怪物であるため由来としては苦しいが、その語源は「掠め取る者」であり、恐らく餌から肉体の一部を「掠め取って」成長する点からの採用と考えられる。

小説版では設定が付与され、「完全な人型になると陸上でも活動できるようになり、水辺での戦いを得意とする」「水から上がる際に育ての人間を殺す」という事実が明らかになった。