境界飛翔セレスタイトとは、暁寒天さんが投稿されている18禁ヒロインピンチ関連小説やイラスト作品などにつけられるタグの呼称である。
(※なお、こちらの文章にはネタバレ要素を含んだ文章がありますので、そういった要素が苦手な方はブラウザバックすることをお勧めします。)
概要
暁寒天氏がノクターンノベルズ、pixivなどで投稿されているヒロインピンチ作品シリーズの1つ。
現代社会の日本などを舞台とした世界で、近未来的だが着る者に対し複雑な思いをさせるようなデザインのスーツを纏いつつ、時に凛々しく、時に狂おしいまでに健気に、相手の倒錯した行いや淫猥な責めに耐えつつ、戦う姿などを描いた作品。
作者本人が表紙イラストを描いた小説作品が主体だが、イラスト作品にショートノベルを追加したものや、他のユーザの方とのコラボ作品などもある。
また、pixivなどで投稿されている作品には、多少の日常風景が描かれることや、ごく稀に思いがけないギャグシーンが展開されることはあるものの、基本的にシリアス要素が強い作品で、後述のスピンオフ作品ではメインヒロイン以外の主要人物が登場しないためか、原作以上にシリアス要素の濃い作風となっている。
pixivでは2017年12月31日にて、小説作品の第一話が投稿された後、不定期で続編が投稿され、2018年06月11日にはDLsiteにて、スピンオフ作品がノベルつきイラスト集の1作目として発売開始。
文章主体の小説作品でも好評だった、着衣状態での淫靡でねちっこい責めの数々もさることながら、言葉での精神攻撃などに対し、涙目になりながらも懸命に耐え続ける、生真面目で清楚なヒロインの奮闘や葛藤、水着のように見えがちなスーツに対する辛口な発言などに対し、戦ううえで必要な理由があってのデザインである事などを口にするといった形で、必死に反論する様などがイラストとともに丁寧に描かれたのが、一部のDLsite利用者の心をつかんだようで、2019年7月1日には第二作目が発売。
前作との話のつながりは特にないものの、一見小物くさい言動に反して狡猾で手数の多い人外と、それに序盤のうちから加担する浅薄な人間による、エネルギー吸収・スーツや靴を介したマニアックなものから直接的な行為まで交えた陵辱・言葉責めの同時攻撃や、動画などを介した羞恥責めと不特定多数による疑似陵辱など、ヒロインの戦う余力だけでなく精神面を過剰なまでに削るような搦め手の数々が、全部乗せになり過ぎないよう考慮されつつ展開。
ヒロインからの視点で綴られた他、それらの仕打ちに数日間に渡り打ちのめされながらも、ぎりぎりのところで戦意や正義感を失いきれず、無駄打ちのように見える行為を通して残した、か細い希望が報われるまで堪える姿が、前作に負けず劣らずの濃密な文章と、ヒロインの苦悩に満ちた表情やスーツに籠った熱に至るまで表現されたイラストを通して描かれた。
その2作目も半年経つか経たないかの月日のうちに侮れない支持を受けたようで、2019年12月20日には1700DL記念の御礼シーンが追加された。
人物紹介等
- 礎江みつき
学校に通う傍ら、空間転移らしき技能と淫靡かつ厄介な異能などを用いて人間を陥れる《蟲(ヴァ―ミリオン)》から人々を守るべく、日夜戦う討伐戦士の一人で、今作のメインヒロイン。
生真面目で優しく、様々な苦境に追い込まれようとぎりぎりのところで戦意や気丈さを失わずに抗おうとする精神力を持つ。
頭も悪くないのだが、口喧嘩はお世辞に強いとは言い難く、かといって精神攻撃や悪意ある言葉などを受け流すのも苦手。そのため、機能こそ充実しているが見た目が特殊なスーツに関する辛辣な発言に対し、打てば響く太鼓のように反論するといった形で、相手の加虐心を余計にかきたてることや、特異な願望や執拗な責めなどに対して困惑することもしばしば。
DLsiteでのスピンオフ作品では、元来の性格は然程変わっていないものの、原作以上に精神力が高いキャラとして登場したのか、相手の執拗かつ無駄に手数の多い精神攻撃や、不特定多数の人間を巻き込んだ淫靡な責め、数日間に渡る飼い殺しのような仕打ちなどに、心身ともに打ちのめされながらも、気力だけで再戦や抵抗の意志を示すといった、悲痛なまでに凄まじい奮闘ぶりを見せた。
もっとも、精神力に体が追いつかず、羞恥や快楽と、それに抗おうとする意志の板挟みの末に、気絶などに陥ってしまう描写も描かれている。また、時には、人外の子供を出産した直後に、子供をないがしろにするような発言をした相手を咎めつつ、子供をかばう等、明後日の方向に優しさや精神力の高さが発揮されたことも。
- シェリル・オースティン
どこかマイペースで世話焼きな娘で、みつきの良き友人。
討伐戦士の一人で、みつきとともに北米で訓練を受けたこともあるが、別の場所での活動を行うことも多い。
なお、元々はpixivのユーザの一人・Harumaki_NA氏が考案されたキャラクターをお借りしたとのこと。
そのためか、DLsiteでのスピンオフ作品には登場していない。
- エフェメラ
後述の人外の女王種にあたる特異なキャラで、みつきの敵対者。番外編のヒロインを務めている時もある。
何の因果か、みつきの姿と衣類を模した他、体にあるものを付加させている。
一見、蠱惑的な瞳などで相手を惑わし、高貴な言動などをとりつつ相手を惑わす悪女のようにも見えるが、実際は恋心などに慣れてない虐めっ子気質の小中学生と大差ない言動がちらつく残念美人で、淫猥な責めに翻弄されていた時のみつきの様子に惹かれて以来、みつきに一時的に固執するようになる。
煽りや性的な攻撃に対する耐性も結構低いためか、みつきの偽者というよりは、面倒な姉や憎めないソックリさんといった印象を与えがちなキャラクター。
- 蟲(ヴァ―ミリオン)
境界という特殊な空間に関する技能や、淫猥かつ厄介な異能などを用いて人間を陥れる侵略生物。一応、火炎などを用いた即席火器が多少通じるものもいるが、成蟲と呼ばれる状態に陥ったものへの対抗手段は、パワーアシストスーツを始めとする装備を使いこなすセレスタイトなどに限られている模様。
悪意や倒錯した願望などに悪い意味で正直な輩が多数見られるが、人語を介す様子は見せない代わりに、巨大なアメーバやスライムのように、相手を覆いつつ辱めるウワバミ型といったものや、性的な暴行や悪意に満ちた行動よりも、妙なプロ意識や不必要な危害を避けつつ戦うといった美学を持った者も混じっている。
また、短絡的な行動に走りがちな者が少なくない割に、相手のスーツなどの機能低下と自己強化を兼用できるエナジードレインで段階的に弱らせてから性的暴行などを行う者も見られるうえ、中には人間を始めとする生物を半強制的に脱水症状に追い込むような空間に閉じ込めるなど、妙に頭脳的でえげつない手法をとる紙一重の姿も見られる。