ミラ(わしかわ)
みら
概要
ミラ / ダンブルフ・ガンダドア
召喚術士のエルダー(頂点)として君臨し、アルカイト王国の建国にも関わった九賢者の一人。本名は「咲森 鑑」。
ある日彼は課金アイテム「化粧箱」を使い、遊びのつもりで自分のアバターを理想的な美少女の姿へとキャラメイクしたが、途中で寝落ちしてしまい、目が覚めると自身が作った美少女の姿になっていた。
丹精込めて作った渋い老人の姿に戻れなくなったことに多大なショックを受けると同時に、なんとゲーム世界からログアウト出来なくなっていることに気付く。そして情報収集していく過程で、更なる驚愕の事実に行き着く。まずゲーム世界のキャラクターだったはずのモンスターやNPCが独立した自我を持った「現実の存在」となっていること。さらに眠っている間にゲーム世界の年数が30年も経過していたことに。
現状を把握しつつ行動を開始するが、世界的に有名な賢者が可憐な美少女の姿になっていると知られては自身の沽券に関わるので、賢者「ダンブルフ」ではなく賢者の弟子「ミラ」と名乗ることにした。
その後ソロモンやルミナリアといったかつてのプレイヤー仲間と再会し、逼迫した状況にあるアルカイト王国の現状を打破する為、ソロモンから直々に残りの九賢者を見付けてくるよう依頼され、彼らを探す旅に出ることとなった。
その可憐な容姿から多くの男性や女性の目を惹きつけており、本人も生まれ変わった自分の姿を見て、「わし、かわいい」と満更でもない様子を見せている。
ちなみに彼自身は老人ではないが、かつてのダンブルフの姿に愛着がある事から、ミラになった後もダンブルフと同じ老人口調のロールプレイを続けている。
賢者時代のキャラクター名の由来は、『ハリー・ポッター』シリーズに登場する魔法使い「ダンブルドア」と、『指輪物語』に登場する魔法使い「ガンダルフ」をもじったもの。
容姿は、銀髪のロリっ子。
キャラメイクした当人曰く「さささ最高傑作じゃあーっ!!」と豪語していたほどの力作であり、ソロモンや他の賢者達からも以前から聞かされていたのを覚えていたため「君が話してた理想像まんま」と認めている。
姿が変わったことに気づいてからもダンブルフの時のローブを着ていたが、アルカイト城で泊まるようになってからは城のメイドたちによって着せ替え人形のごとくミラ用に製作された服を着せられている。特に、新開発の魔導ローブのデザインは推しキャラに似ていたことで「良い」と評価してしまい、刹那瞬く間に着せ替えられている。
プレイヤーとしての実力は、彼の二つ名である『軍勢』を形容する圧倒的物量の召喚術に加え、(トップのメイリンに及ばないものの)仙術士としてはトップクラスの仙術、さらに自らが編み出した精錬技術を用いた魔封爆石(簡単に言えば魔法の爆弾)など、その戦術は多彩で強力。特に、『軍勢』に用いられるダークナイト及びホーリーナイト(後の灰色の騎士)は、ミラのマナが枯渇するまで無尽蔵に出現するに等しいので(実際は有限)、普段は必要な量のみにセーブしている。ただし、ある程度の手練れとの手合わせの際に調子が出てきたという理由で必要以上のダークナイトを出してしまって、結果的に相手の心を追ってしまうこともしばしば。
ソロモンとルミナリアとの再会後は、精錬技術が30年前にダンブルフが姿を消したことで技術が失伝、召喚術士も同時に人口減少で衰退している状況である事を知らされて衝撃を受けてしまい、九賢者探しの傍らで召喚術の宣伝と30年間も失われた技術の伝承を行っている。