経緯
時は青年時代後半。子供2人を連れ、主人公たちは天空城を動かすために必要となる竜の右目左目を手に入れるため、ボブルの塔に乗り込む。その途中、2匹の強力な魔物がこの塔のどこかに潜んでいることを知る。
そして順調に塔の最奥部まで歩を進めるとそこにはかつて自分の父親を嬲り殺しにした仇の1匹、ゴンズがいた。
ジャミのように特に事前のイベントもなくそのままボス戦に突入するが、まさかパパスを殺した仇の1匹に再会するとは予想だにしない出来事だろう。
しかし戦闘面ではドラゴンクエストⅤのボスキャラクターの中でも最弱に近いかませ犬なので印象に残らない人も多いだろうが。
そしてゴンズを討伐するとイベントや断末魔もなくスッと消えてしまう、半ば空気のような存在でもある。
SFC版ではそのままフェードアウトするが、リメイク版では若干のテコ入れがなされており、やや強くはなっている(それでも弱いが)。また、戦闘後のゴンズに対する子供達の会話も用意されており、特にその時の男の子のセリフが印象的である。
セリフの全文は以下の通り。
「お… お父さん どうしたの?なんだか すごく こわい顔してるよ。もしかして お父さん 今の魔物のこと 知ってたの?」
かつてゲマ、ジャミと共に自分の父であるパパスを目の前で惨殺したゴンズを目の前にして子供達が怯えるほどの凄まじい形相をしていたことが窺える。
ドラゴンクエストシリーズの中でも数少ない主人公の心情や気持ちを察しとれるシーンでもある。