国家元首
世襲制の皇帝で、基本的には「華」の一族の長男が継承する。
現帝
具体的な名前はまだ出ていないが、物語開始時点では在位して3年ほど、30代後半である。
巨乳好きのエロ親父(猫猫評)だが、政治的手腕は確かなようで、賢帝と評されている。実母(皇太后)の勧めとは言え、宦官制度や奴隷制度を廃止するなど、専制君主にしてはかなり人道的と言える施策を実行している。
先帝
劇中では既に崩御した限定の実父。
真性のロリコン。このため現皇太后は1●歳で妊娠・出産という、母児共に大変危険な出産となってしまった(このため、現帝は茘の国では殆ど行われることのない帝王切開で生まれた)。後宮に妃が入ってくる関係上、性的嗜好は暗に周囲に知られていたらしい。
その嗜好が嫌悪されたことに加え、政治的能力も欠如していたようで、陰で「愚帝」と揶揄されている。
この当時に台頭した実質的に国を執り仕切ったのが、先帝の皇太后であり「女帝」と呼ばれた人物で、現帝の祖母。この時期を「女帝の時代」と呼ぶこともある。
下級妃に過ぎなかったが、他の皇帝継承候補が次々と亡くなって運良く成り上がったとされる。強権を振って専横的な政治を行った恐怖の対象とみられがちである。しかし政治的能力は高かったようで、能力主義による人事など改革的な政策を用い、国民のために行動したという評価もある。当然ながら家柄などを重要視する官吏とは敵対関係にもあったようだ。
なお、「女帝」はあくまで通称であり、茘の国で女性は皇帝になれない。
国の成り立ちに関する神話
遠い昔、この土地に住む民は長を持たなかった。
ある時遠い地から来た貴い血筋の女性がその土地に腰を下ろし、その胎に天の子を宿し、その子が最初の皇帝となった。
女性は王母と呼ばれるようになった…。
劇中「選択の廟」にて、猫猫がこの神話に対しての考察を加ている。
また「茘」という文字は国の成り立ちを示すとされ、草冠は「華」の一族、その下を支えるのが三本の「刀」であり、その当時から続く有力な氏族を示すらしい。
登場した州と氏族
中心は「華」であり、厳密なルール・設定は明かされていないが、有力な氏族は十二支に纏わる家名を持つ。
華央州
都のある物語の主な舞台。猫猫など多くのキャラの出身地。
「華」の一族を名乗るのは皇帝と皇弟のみ(それ以外で使うことすら許されない漢字)。梨花妃は華の一族の傍系らしい描写がある。
「馬」の一族は皇帝を護衛するための氏族で、高順(妻の桃美)、子の麻美(既に嫁いているが)、馬良、馬閃が該当する。
「巳」の一族は皇帝直属の諜報機関。劇中では雀が登場しているが、既に馬の一族である馬良と結婚している。
なお「漢」は茘ではありふれた苗字であり特別な名家ではないが、漢の「羅」の一族となると劇中では有名。恐らく羅漢の悪目立ちが原因で、他にもスペックの高い変人を排出していることも関与しているようだ。
阿多妃の氏族に関する記述はまだ無いが、現帝の幼馴染でもあるので相応の出自と思われる。
子北州
子の一族が治めている、文字通り華央州より北方に位置する土地。森林資源が豊富。
子の一族では、文官トップの子昌、その娘で阿多妃と入れ替わりで黒曜宮に入内した楼蘭が主な該当人物。
西戌州
商業都市である西都が州都。北の北亜連、西の砂欧と国境を接している。内陸の乾燥地帯であり、米などは育ちにくい。新疆ウイグル自治区のタクラマカン砂漠あたりをモデルにしているかもしれない。
かつて戌の一族が治めていたが、女帝の怒りを買い滅ぼされた。詳細の経緯は不明。
その後、商売人であった楊の一族の玉袁が実質的に西都を治めている。玉葉妃は西都の出身で、玉袁の妾の子になる。
この他に名家である卯の一族もこの土地に住う。ただし本家筋である里樹妃の母とその親達は既に他界しており、里樹妃も後宮に入内している。このため、傍系から婿入りした父の卯柳が本家の実験を握るっている。
周囲の国家
砂欧
西の乾燥地帯の国。王と巫女の二君主制。描写からはコーカソイドとモンゴロイドが混じったような人種で構成されているらしい。中東の国がモデルと思われるが、巫女が存在する点から宗教はイスラム教と全く異なるようだ。
北亜連
北の山脈を隔てて国境を接する国。山脈は非常に険しく、西都を経由するしか国境は超えられないとされる。まだ殆ど描写が無いが、旧ソ連〜ロシアあたりがモデルではないかと推察される。
海の向こうの東の国
茘の国の東は海に面しており、その先に島国があるとの描写がある。モデルは日本だろう。
ある人物がその国に渡った描写がなされている。
関連イラスト
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別名・表記ゆれ
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茘の国
関連タグ
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