シルヴィアーナ
しるゔぃあーな
ジャンルはアクションRPGであり、ファミリーコンピュータディスクシステムにて1988年8月10日に発売され、ディスクシステムの書き換えにも対応していた。
また、グラフィックとサウンドを強化したMSX2版が1989年9月15日に発売された。
続編も出る予定だったが、実現には至っていない。
ストーリー
シルヴィアーナは町外れの丘の家に住む、明るく元気な女の子。
彼女は小さい時に父を亡くし、母親と二人で助け合いながら幸せに暮らしていた。
ところがある日母親が原因不明の病気にかかってしまい、必死の看病も虚しく容態は悪くなる一方。
そんなある日のこと、どんな病気も治せる薬を作る事が出来る人がいると耳にする。
こうしてシルヴィアーナは母親の為、旅に出ることを決意した。
(※ゲーム内より抜粋)
登場人物
シルヴィアーナ
本作の主人公。ピンク髪でショートボブの可愛い少女。明るく元気な性格で母親思い。母親と二人暮らしをしている。父親は幼い頃に死別した。病に倒れた母親の病気を治せる者を探し出すために、危険な冒険に旅立つ。ちなみに機種によっては一枚絵での髪の量がすごいことになっている。
お母さん
シルヴィアーナのたった一人の家族。夫亡き後、女手一つでシルヴィアーナを育て上げた。病に倒れ、家で寝込んでいる。ゲームプレイ中に、シルヴィアーナが母に会うとHPが全快する(母の姿を見てシルヴィアーナががんばろうと奮い立つため)。このことから、母親はシルヴィアーナの心の支えであることがうかがえる。
ドッペル
どんな病気も治すことのできる薬を持つお医者さん。ドッペルに会って薬を譲ってもらうのが本作の目的だが、薬を渡す代わりに、シルヴィアーナにモンスターたちに奪われた8つの宝物を取り戻してこいと無理難題を依頼してくる。終盤モンスター(ラスボス)にさらわれてシルヴィアーナに助けられたとき、宝を取り戻してほしいという依頼をした理由を話すが、その理由は「物の大切さを知ってほしいから」という、その依頼の危険さと釣り合いが取れているか疑わしいものだった。エンディングで取り戻してもらった宝物を全部シルヴィアーナにあげたとしても、自分の正論を教えるために、いたいけな少女をモンスターと戦わせるという危険な冒険に出させたドッペルを見て、当時フルボッコにしたくなったプレイヤーは多いと思われる。
ちなみに8つの宝の中のいくつかには、作品内世界からは既になくなったと思われる(少なくとも現存している描写はない)、かつての王家関連の品々が入っている。それらの持ち主ということは、彼はその末裔かもしれない。が、そのあたりの設定も続編がなくなってしまった今となっては不明である。彼女に無茶な依頼をした理由についても続編で説明があったかもしれないと考えると、極めて惜しいことである。
そのほか
- このゲームを発売したパック・イン・ビデオは、もとはビクターの子会社であり、映像作品の流通等も行っていた。映像作品部門はビクターインタラクティブソフトウェアを経て、JVCケンウッド・クリエイティブメディアとなっている。ビデオゲーム部門は、マーベラスインタラクティブに買収され、マーベラスAQL(現在はマーベラス)のコンシューマ事業部となっている。
- イラスト等は移植であるMSX2に準拠している場合が存在する。ちなみにMSX2版のキャラクターデザイン・原画・グラフィックは現アニメーターのいまざきいつきが担当した。
- 本作の世界では、シルヴィアーナ親子や町に住む人々のような人間型の種族以外に、ぬいぐるみのような種族も存在する(敵キャラクターやドッペルさん、ゲーム後半にて、とある卵のかえし方を教えてくれるキャラクターなど)。
- 1991年にイーストテクノロジー(STGのギガンデスや落ちものパズルのバルーンブラザーズが有名)より発表されれたアーケードゲームセルフィーナ(ジャンルはアクション)は、当作品との類似性が指摘されているが、これは企画者が同一であるためという話である。