ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

62式機関銃

ろくにーしききかんじゅう

陸上自衛隊に配備されていた軽機関銃。正式名称は『62式7.62mm機関銃』。分隊支援火器として1962年に正式化され配備された。

概要

7.62mm×51 NATO弾を使用する軽機関銃で、ベルト給弾方式を採用。ガス利用ピストン後退式による射撃を行う。有効射程はおよそ800メートル。重量10.7Kg。バリエーションとして、74式車載機関銃がある。

戦後の日本が本格的に開発した初の機関銃であり、傑作と名高い九九式軽機関銃の実質的な後継機関銃として開発された。そのため、本来は面制圧火器でありながらも、高い命中率を誇る機関銃であり、専用のスコープを取り付けることで狙撃もある程度可能。キャリングハンドルと一体化した銃身はわずか数秒で交換が可能で整備性にもすぐれた一品である。

その実態は・・・

と、ここまで聞けばなんだかすごい銃に聞こえるが、それは機嫌のいい固体に限るのであった。

実際のところは、10.7Kgもの重量で持ち運びには苦労、肝心の命中精度もフルオート時にはすこぶる悪く、銃身が曲がりやすく(銃本体の規模に比べて細い)、機関部も数百発撃てればいいほう。ひどいときには一発撃って弾詰まりということも珍しくなく、部品も脱落しやすく、その部品も数が多く整備に手間が掛かり、引き金を戻しても発砲が止まらないといった欠陥を多く抱えていた機関銃であった。

あまりの信頼性の低さから、本銃は隊員たちから「62式言うこと聞かん銃」「ないほうがマシンガン」「62式単発機関銃」などの蔑称がつけられたほどである。

この欠陥は、調達開始してから終了するまでの30年間、改善されることはなかった。現在はMINIMIに更新されているが、一部の部隊ではまだ運用している。

関連記事