共感覚
きょうかんかく
外部からの刺激に対し、本来生じるべき感覚とは異なるジャンルの感覚も反応すること。「音に色や形が付いて見える」など。
概要
共感覚とは、外部から感覚刺激を受けた時に、本来もたらされるべき感覚とは異なる感覚要素も同時に刺激されることをさす。
たとえば
といった事例がある。
本来の刺激に加えて視覚刺激が付随されてもたらされることが多い。しかし臭覚や味覚として現れる人もいる。「ある概念に特定の色をイメージする」というのはよくあることだが共感覚ではない。
機械で例えるならばそれぞれの感覚を伝えるケーブルが混線しているような感じ。
幼い頃は多くの人が共感覚を持っているが、そもそも間違って感覚が伝えられている現象なので次第に修正されて失われていく。失う要素なので共感覚を身につけることはできない。
共感覚者自身は、そのことをだれにでも備わっているわけではないと認識していることが多いが、共感覚そのものを不快に感じていることはめったにない。むしろ記憶の一助やデザインセンスの発達に利用している事例が多い。