タイコウチ
たいこうち
タガメを細身にしたような水生昆虫。
概要
タイコウチ(太鼓打)はタガメを細身にしたような、カメムシの一種の水生昆虫である。名前の由来は前肢を太鼓をたたくように動かすことによる。
なお英名は「Water scorpion、ウォータースコーピオン(水蠍)」とかっこいい。
同じカメムシ目の水生昆虫であるタガメやコオイムシが、環境悪化により個体数を減らしている中、比較的水質悪化に強いために見つけやすい昆虫である。
しかし泳ぎは他の水生昆虫より苦手であり、体長ほどもある2本の呼吸管を水上に出し、同目のミズカマキリと比べると浅い水中で待ち伏せし、近づいてきた昆虫や魚、オタマジャクシなどを鎌状の前肢で捕獲し、口吻を突き刺して消化液を注入して溶解した肉を長時間かけて食べる。