アニメ版CV:三石琴乃
概要
烈火の炎の初期において、烈火の周辺に現れた黒ずくめの謎の美女。烈火に対して何故かつきまとうかの如く現れては自らを『影法師』と名乗り烈火を試すような素振りを見せる最初期の謎の敵であった。
なんと不死身の存在らしく、烈火の前で首をかき切るも死ねない事を目の当たりにさせた。
だが、彼女の秘密はそれだけではなかったのである。
その正体とは・・・?
影法師は様々な出来事を経てとうとう烈火に素性を明かす事となる。
彼女の本当の名前は『陽炎』。そして烈火の実母だったのである。
烈火一同は当然驚愕するのだが、無理もない。何故なら陽炎の若々しい容姿(どう見ても20代)と烈火とはとても母子とは思えなかったからである。
特に烈火は幼い頃から母親は既に死んでいると教えられてきた為でもある。
話は400年前の戦国の世に遡る。この頃、『火影忍軍』と呼ばれる集団が暗躍していた。その頭領『桜火』の正室であった陽炎は、彼との間に烈火を授けていた。そして側室には烈火に先駆けて一人の子が誕生していた。それがあの『紅麗』だったのである。
そして、火影忍軍の最期の時に陽炎は烈火を守るべく、どこの時代・どの場所に着くかはわからない「時空流離の術」を使い、烈火を時代そのものから逃がした。偶然にも紅麗がその場に居た為、巻き込まれる形で烈火と紅麗は現代に飛ばされたのだった。
ただし、この術は副作用として「使用者はその姿のまま死ねない体になる」呪いにかかってしまうのである。これこそが不死身の体の秘密だった。火影壊滅後の400年間はどこかに飛ばされた烈火を探し求めさすらう宛のないものとなっていた。
そして400年経った頃、ようやく成長した烈火を発見するも母親と明かす事もできず、炎術士の力を持つ烈火に試練を与える形で少しずつ接触していったのである。
そして、その当初の目的は自身にかけられた呪いを終わらせるべく烈火の炎の力で殺してもらう事だった。
実年齢は当然ながら驚愕の422歳。
最初期は凄くホラーチックである意味ヤンデレにしか見えなかったが、内心は思いやりのある女性で、烈火に受けいられて以降はかなり明るくなった。
また、実は涙もろく、何かにつけて涙をこぼす場面が多い。
烈火もいきなり現れた実母に現実感を中々持てず混乱して反抗していたが、麗の手先の襲撃にとっさに烈火を庇った事から無意識ながらも実母と認識していた。
そして熾烈な『裏武闘殺陣』において呪いを解く魔導具を実は探していたなど本格的に母親思いになっていた。
陽炎も不死の呪いを解く方法を見つけて、普通の人間になって息子と一緒に年を取っていきたいと生きることに前向きになっていった。
なお、陽炎の呪いは並大抵の魔導具では太刀打ちできず逆に壊れる程。
新生火影忍軍では生粋の忍者(くノ一)で参謀のポジション。戦闘には殆ど加わらないが、唯一400年前に滅んだ火影が遺した『魔導具』に関する知識は豊富で、一目でどのような性能があるのかを度々解説する。ただし、彼女でも見た事が無かった魔導具も多く(特に禍々しい性能のもの)、裏武闘殺陣編で突如現れた「謎のジジイ」が陽炎よりも知識豊富だった。
もちろん戦闘能力も高く、不死身ということもあり苦戦する場面があまり見られない。
見た目が20代の大人の女性な上に、かなりスタイルもよいため風子に次ぐお色気要因として扱われることも。謎のジジイ登場後はより顕著になり、ジジイのセクハラ行為の被害者となっている。
なお、そのたびに「きゃあぁぁぁ!!」等と外見年齢相応に恥じらっており、精神年齢は結構若い模様。
タイムスリップとは異なり長く生きている事から現代の物は普通に扱える。正体を明かして以降は花菱家に世話になっているが殆ど違和感なく溶け込んでおり、平時は事実上の主婦と化している。
烈火の義父・茂男は彼女から見ると死んだ夫の桜火にどことなく似ているらしい。恋愛感情を抱いているかは明記されていないが、傍から見るとお似合いである。
(実際、桜火も魂だけの状態で烈火と会見した際には『茂男殿は陽炎の後添いとして申し分ない(大意)』と太鼓判を押している。)
あと本気で怒らせるとガチで怖い。最初期の病んでいるかのようなのとはまた別物で。