概要
演:ショウニー・スミス、吹替:藤貴子→幸田夏穂(SAW3以降)
シリーズ第一作目『SAW』から登場。
巷を騒がせる連続殺人犯“ジグソウ”の催す殺人儀式「ゲーム」の被験者に選ばれた薬物中毒者の女性で、数少ない生存者の一人。後にジグソウの後継者候補となり、ジグソウことジョン・クレイマーのゲームの手助けや彼の看護を務めた。
原作の映画シリーズでは3作目にて死亡するが、以降のタイトルでも回想エピソードとして登場している他、ゲームタイトルである『SAW the GAME』や、本作とコラボした『Dead by Daylight(以下DbD)』にも登場。
(後者ではキラーの一人「THE PIG(ザ・ピッグ)」名義)
経歴
元々は普通に暮らす一般人だったが、当時、行き過ぎた捜査で検挙率を稼いでいた刑事エリック・マシューズによって薬物所持の証拠をでっち上げられ逮捕、刑務所に服役することになる。この出来事により出所後は深い絶望感に苛まれ本当にドラッグに手を出してしまい、ジョンの妻であるジル・タックが働く更正クリニックに通院するようになる。
ある日、自身に惚気けるセシルを利用し、夜中にクリニックへ強盗を働かせるが、このとき夜勤を務めていたジルはセシルが勢いよく開いた扉で板挟みになってしまい、ジョンとの間に授かった待望の子供を流産してしまう。ジョンは、この一件に加えて自身に治療不可能な脳腫瘍による余命宣告といった度重なる不幸もあり、一度は自殺を図るも生存し、以降、独自の死生観から「生命を享受しない者を更生させる」という名目の殺人ゲームを行うようになる。
ジョンが「ジグソウ・キラー」として世間で畏怖されるようになった頃、アマンダもまた、彼の催すゲームの被験者に選ばれてしまう。頭に取り付けられた逆トラバサミを外すため、アマンダは麻酔で身動きが取れない男性の腹部から鍵を取り出し、なんとかゲームから生還する。ジョンと対面したアマンダは、彼が確立した生死に対する独自の思想に心酔し、以降、彼の後継者候補としてゲームに協力。表向きはジグソウの被害者を演じながらジョンのゲームの準備に協力し、ときには被験者となるターゲットの拉致や、被験者の一人を装って他の被験者たちの監視役を担ったりなどしていた。
腫瘍の悪化によりジョンが自由に動けなくなってからは、後継者として本格的にゲーム全体の管理を行うようになるが、彼女は内心「悪人が更正することなどない」と考えていたことから、自身の保身や欲求を満たす目的でゲームをただの殺害手段として用いるようになる。彼女のゲームはジョンのものとは違い、被験者がたとえルールに従っても脱出できずに確実に死亡する構造のものばかりで、ジョンもこのことに気付いており、再度彼女を試すためのゲームを密かに計画する。
「ある人物を生かすため」のゲームとして、アマンダは女医のリン・デンロンを誘拐。もう一人の被験者ジェフ・レインハートがゲームを終えるまでの間、ジョンを手術で延命させるようにリンにゲームを仕掛けた。ジョンの死が差し迫ったことでさらに彼に依存するようになっていたアマンダは、妊娠中のリンにかつての妻を重ね見るジョンの態度に激しい嫉妬に駆られ、さらには同じくジョンの後継者候補であるマーク・ホフマンによって、ジルを流産させる原因となったのがアマンダ自身であることをジョンに告げ口すると脅迫され、ジェフがゲームを終えてもリンを解放しようとはせず、最終的にルールに背いてリンを銃で撃ってしまう。
しかし、実はジェフとリンは夫婦であり、激昂した彼によってアマンダは首を撃ち抜かれてしまう。そして、ジョンから「君のゲームだった」と真実を告げられながら息を引き取った。
DbDでは
ジェフに殺害された直後のアマンダとして登場。
謎の存在「エンティティ」の創り出した異世界に飲み込まれ、被験者を拉致する際のブタのマスクを纏った姿で暗い森の中で目を覚ました。はじめこそ己の身に何が起こったのかわからず取り乱したが、幾手も先を読むジョンの教えを思い出すことで平静さを取り戻す。
そして、ジョンを信奉していた彼女は「彼が自身を見捨てるはずがない」「ゲームに生存したことで、自身の考え(人は更正しない)が正しかった」と解釈。逃げ惑うサバイバーたちは最早「ゲームオーバー」を告げる必要もない“肉”であり、ただ殺人衝動のままに彼らを付け狙うようになる。
(キラーとしての詳しい性能は「THEPIG」の記事を参照。)
関連タグ
Dead by Daylight:THE PIGとしてアマンダが登場。